セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 292 自己免疫性膵炎に随伴した胆管病変の検討-病型とその出現時期について- |
演者 | 佐藤愛(福島県立医科大学内科学第二講座) |
共同演者 | 入澤篤志(福島県立医科大学内科学第二講座), 大平弘正(福島県立医科大学内科学第二講座), 引地拓人(福島県立医科大学内視鏡診療部), 渋川悟朗(福島県立医科大学内科学第二講座), 高木忠之(福島県立医科大学内科学第二講座), 若槻尊(福島県立医科大学内科学第二講座), 今村秀道(福島県立医科大学内科学第二講座), 高橋裕太(福島県立医科大学内科学第二講座), 佐藤匡記(福島県立医科大学内科学第二講座), 池田恒彦(福島県立医科大学内科学第二講座), 鈴木玲(福島県立医科大学内科学第二講座) |
抄録 | 【背景・目的】自己免疫性膵炎(AIP)の胆管病変は高率であり悪性疾患の他原発性硬化性胆管炎(PSC)との鑑別の点でも重要である当科における自己免疫性膵炎症例の胆管病変につき診断時から治療経過についてとPSCのIgG4値を検討した.【対象】AIP15症例のうち胆管癌を合併した1例を除く14例(M:F=13:1年齢57.93±1L39観察期間2.18±1.77年)及びPSC10例.【検討項目】(1)胆管病変の有無病型(Nakazawaら)(2)胆管病型別IgGIgG4値(mg/d1).(3)胆汁細胞診・胆管擦過細胞診(4)膵・胆管外病変の有無.(5)ステロイドによる治療効果.(6)再発症例の胆管病変の有無と病型.(7)type1と他病型によるIgG4値の相違.(8)PSCのIgG4値.【結果】(1)typel:10例(667%)type2:1例(7%)type3:1例(7%)なし2例(14.2%).(2)type1:IgG高値5例(平均1800±748)IgG4高値6例(平均568±595)不明1例.type 2:IgG 1378IgG4280type3:3670970.なし:IgGは2例とも基準値以下IgG4高値1例(3)胆管変をもつ12例中11例で当科で内視鏡的逆行性胆管造影を施行し10例でclass I or n(typelの1例で未提出).(4)type1:顎下腺1例腹腔・縦隔リンパ節腫大各1例.type3:1例(胃).(5)全例で初発の胆管病変改善.(6)type1の3例で再発.うち2例はtype 4で再発(1例手術).(7):再発例含めtype2-3の全4例でIgG4高値(平均646±382中央値657. type1及びtype1+胆管病変なし症例のIgG4値と有意直なし).(8)PSC全例で基準値以下.【結語】85.7%の症例に胆管病変が認められ全例ステロイドに反応した.type2-4例はlgG4高値の傾向があったものの2例が初発と異なる病型で再発しており治療後も再発の評価を含め慎重な経過観察を要すると考えられた. |
索引用語 |