セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
298 健診における肝機能異常と生活習慣病併発との関連
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演者 |
川上万里(倉敷成人病センター内科) |
共同演者 |
久保木真(川崎医科大学肝胆膵内科), 西下千春(倉敷成人病センター内科), 奥山俊彦(倉敷成人病センター内科), 梅川康弘(倉敷成人病センター内科) |
抄録 |
【目的】生活習慣病の危険性が重要視され脂肪肝の関与が示唆されている.脂肪肝はまた線維化発癌と関与するためt健診時の診断と対策は重要である我々は健診二次精査にて受診した患者のうち高血圧肥満高しDL血症高中性脂肪症糖尿病と肝機能について検討しその関連を調べた【方法1対象は2007年10月に健診にて要精査判定を受けた60名である.このうち高しDL血症28名(50±8才14/14)高血圧16名(53±10才8/8)糖尿病14名(52±9才8/6)高インスリン血症6名(55±14才1/5)高中性脂肪症32名(49士9才22/10)BMI高値42名(50±10才29/13)で血液検査上肝機能が基準値を超えたのは61%56%24%67%75%75%腹部超音波検査にて脂肪肝を認めたのは57%88%64%100%59%62%であった.いずれもHBsAgHCV(一).各々について肝機能値との関連を調べた【成績1肝機能検査のうちASTALTChEはBMIHOMA-IRと有意に相関した.TGTPChEは中性脂肪)と有意に相関した.またLDLはASTとは負の相関を認めChEとは正相関を得た腹部超音波検査にて脂肪肝を指摘された群はBMIが高い傾向にあった.生活習慣病併発数はChEBMIHOMA-lkは増加に伴い有意に上昇した.肝臓精査判定を受けた症例を三群に分けて検討すると腹部超音波検査にてのみ脂肪肝と診断された群のLDLはで血液検査にてのみ基準値を超えた群のLDLと両検査共に基準値を超えた群のLDLに比し有意に高値だった.【結論】脂肪肝は生活習慣病のうち肥満インスリン抵抗性高中性脂肪症との関与が示唆されこれらの疾患を有する例には積極的に脂肪肝について検索するべきであると考えられた生活習慣病合併数が増すにつれBMIHOMA-IRと共にChEが上昇し肝機能検査はその診断に有用であると考えられた.LDLは腹部超音波検査においてのみ脂肪肝と診断された例に高値でChEと正の相関を認めたがASTとは負の相関をし肝病変進行との関与が示唆された |
索引用語 |
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