セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 299 人間ドック健診で肝機能異常を示す例の背景の解析 |
演者 | 水野雅之(大阪府済生会吹田病院消化器科) |
共同演者 | 島俊英(大阪府済生会吹田病院消化器科), 天野一郎(大阪府済生会吹田病院消化器科), 北村泰明(大阪府済生会吹田病院消化器科), 関耕次郎(大阪府済生会吹田病院消化器科), 楳村敦詩(大阪府済生会吹田病院消化器科), 天方義郎(大阪府済生会吹田病院消化器科), 中山美加(大阪府済生会吹田病院消化器科), 谷口淳子(大阪府済生会吹田病院消化器科), 中島芳樹(大阪府済生会吹田病院糖尿代謝科), 田中いずみ(大阪府済生会吹田病院消化器科), 澤井直樹(大阪府済生会吹田病院消化器科), 水野智恵美(大阪府済生会吹田病院消化器科), 小畑寛純(大阪府済生会吹田病院消化器科), 朴孝憲(大阪府済生会吹田病院糖尿代謝科), 岡上武(大阪府済生会吹田病院消化器科) |
抄録 | 【目的】特定健診が開始されるとメタボリックシンドロームを背景とした肝機能異常の発見例の増加が予想される.健診受診者のうち肝疾患の既往がない者の中で肝機能異常を示す例の背景を検索した.【方法】平成18年10月目ら19年9月までの期間に本院人間ドック健診を受診した者のうちHBs抗原陽性・HCV抗体陽性・アルコール多飲・自己免疫性肝疾患などを除く283例(男性196例女性87例)を対象としたAST・ALTとも301U/1以下の群(肝機能正常群:A群)とAST・ALTのいずれかが311U/1以上の異常値を示した群(肝機能異常群:B群)の2群に分類し性別・年齢・身長・体重・BMI・腹囲・血液生化学検査の比較を行った.【結果1 A群は218例(男性137例 女性81例)B群は65例(男性59回目女性6例)でB群は全体の23.O%で男性の比率が有意に高かった年齢は魚群間で有意差を認めなかった.身体計測ではBMI A群225±29 B群24.3±3.0腹囲A群828±9.0 B群87.3±7.4といずれもB群で有意に高値であった血清脂質検査ではTG値がB群で有意に高値HDLコレステロール値がB群で有意に低値であった.総コレステロール値LDLコレステロール値に有意差はなかった.空腹時血糖HbAlcはB群で有意に高値であった.RBCHbHtがB群で有意に高値であったがWBCPltに有意な差は認めなかった.また男性例のみに限定して比較したが結果は同様であった.【考察】肝疾患の既往がない者の中で人間ドック健診で肝機能異常を示す群は男性が多く.肥満高血糖中性脂肪高値且DL低値多血傾向といった背景を有していたメタボリック症候群との関連性を有するNAFLDを多く含む群であると考えられた.今後このような群がらNASH症例を的確に拾い上げていくことが臨床的に重要であると考える. |
索引用語 |