セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 311 経腸栄養療法における狭窄型クローン病の再手術予防効果に関する検討 |
演者 | 吉岡京子(広島大学大学院分子病態制御内科学) |
共同演者 | 上野義隆(広島大学病院光学診療部), 田中信治(広島大学病院光学診療部), 鬼武敏子(広島大学大学院分子病態制御内科学), 鼻岡理恵(広島大学大学院分子病態制御内科学), 畠山剛(広島大学大学院分子病態制御内科学), 島本大(広島大学大学院分子病態制御内科学), 岡志郎(広島大学病院光学診療部), 吉田成人(広島大学病院光学診療部), 日山亨(広島大学保険管理センター), 伊藤公訓(広島大学病院光学診療部), 北台靖彦(広島大学病院光学診療部), 吉原正治(広島大学保険管理センター), 藤野豊寿(広島大学大学院病態制御医科学), 島筒和史(広島大学大学院病態制御医科学), 曽我祐一郎(広島大学大学院病態制御医科学), 大毛宏喜(広島大学大学院病態制御医科学), 茶山一彰(広島大学大学院分子病態制御内科学) |
抄録 | 【背景および目的】腸管狭窄をきたし手術を施行されたクローン病(CD)は緩解維持療法を行っても再手術に至る症例が多い.今回我々は経腸栄養療法における再手術予防効果について検討した.【方法】1998年9月から2007年9月の間広島大学病院にて腸管狭窄に対し腸管手術(腸管切除術または狭窄形成術)が行われたCD患者94例のうち術後3年以上経過観察可能であった48例における62経過(手術から次の手術までを1経過)に対し1経過ごとの緩解維持療法について後ろ向きに検討を行った.平均年齢は32.6歳男女比48:14発症年齢は23.1歳平均罹病期間は9.4年既往腸管切除回数は1回が26例2回21例3回11例4回4例であった.病型は小腸型9例大腸型2例小腸大腸型51例で経腸栄養施行は56例中心静脈栄養(IVH)は6例に施行されていた.また薬物療法はペンタサ39例ステロイド5例アザチオプリン(AZA)4例in且iximab10例に投与した.そこで我々は経腸栄養療法1200KcaI以上施行群(A群32例)と未満群(B群30例)に注目し比較検討した.【結果】A群とB群では累積非手術率に有意な差を認めなかった.しかし小腸術後群でIVH施行例をのぞき再手術を必要とした群(A群8例B群ll例)でKaplan-Meire法にて検討を行ったところ経腸栄養1200Kcal以上群が有意に累積非手術率が高かった.(P<0.05).【結論】小腸狭窄のための手術後頻回に手術を繰り返すCDでは経腸栄養1200Kcal以上の投与が累積非手術率の改善に寄与すると考えられた. |
索引用語 |