セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
316 クローン病に対する抗TNF-α抗体維持治療の粘膜病変に対する効果
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演者 |
矢田親一朗(九州大学病態機能内科学) |
共同演者 |
松本主之(九州大学病態機能内科学), 梁井俊一(九州大学病態機能内科学), 飯田三雄(九州大学病態機能内科学) |
抄録 |
【目的】クローン病(CD)に対するin且iximabの粘膜病変に対する効果を検証する.【対象・方法】2002年8月から2007年8月までにin趾xi-mabを投与した症例54例(男性38例女性16例平均罹病期間113年小腸型9例小腸・大腸型33例大腸型12例)の消化管粘膜病変を大腸内視鏡検査および消化管X線検査によりinfliximab治療前後で効果を検討した.【結果】inthximab治療前後の大腸における粘膜病変は1)大腸内視鏡検査で評価可能であった21例中13例で潰瘍性病変が改善し7例が不変1例が増悪した.2)逆行性注腸X線造影検査では評価可能であった12例中9例で潰瘍性病変が改善し1例が不変2例が増悪した.狭窄に関しては9例中7例が増悪し2例は不変であった.短縮に関しては4例に短縮を認めた.3)小腸X線造影検査では評価可能であった13例中10例で潰瘍性病変が改善し1例が不変2例が増悪した。狭窄に関しては10例中7例が増悪し3例は不変であった.4)infliximab維持投与群において潰瘍性病変は大腸内視鏡検査および逆行性注腸X線造影検査で10例中6例8例中7例改善小腸X線造影検査で5例中5例改善を認めた.5)腸管に対する合併症の狭窄による腸閉塞は認めなかった【結論】CDの粘膜病変に対するinfliximabの治療効果は潰瘍性病変は小腸および大腸粘膜において治癒効果をもたらし長軸および短軸方向に狭窄および短縮が認められるが腸閉塞等の腸管合併症は認めなかった.維持投与群は高い潰瘍性病変の改善を認めinfiXimabの腸管粘膜の治癒効果および維持投与の有効性が示唆された. |
索引用語 |
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