セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

318 高度進行大腸癌に対する術前化学療法の検討

演者 近藤建(名古屋医療センター外科)
共同演者 初野剛(名古屋医療センター外科), 片岡政人(名古屋医療センター外科), 中山裕史(名古屋医療センター外科), 寺本仁(名古屋医療センター外科), 山村和生(名古屋医療センター外科)
抄録 (目的)最近では本邦でもFOLFOXFOLF工L工療法が普及し良好な成績が報告されるようになった今回これらの方法を用いた術前化学療法の検討を開始した.(対象)肝肺遠隔リンパ節などに転移を有し根治度Bの切除が困難なものを対象とし7例に行なった.(方法)投与法は患者に説明を行いFOLFOXFOLFILIどちらでも可としpilotstudyとして行った.(結果)現在手術まで行なったのは肝肺転移1例肝転移4例リンパ節転移1例の計6例で原発巣も術前化学療法の対象とした.男性4例女性2例で平均年齢65歳で全て初回治療例である.投与法はFOLFOX 2例FOLFILI 4例である.奏効度は5例がPRであった.手術法は原発巣リンパ節のみ切除が可能であったもの3例肝切除が可能であったもの3例である.全て安全な切除が可能であった.多発肝転移の2例は切除後2年生存中でそのうち肝切除後再発結節に対してラジオ波による治療を追加したが現在再発を認めていない.(結語)高度進行大腸癌に対する術前化学療法は今後有効な治療法となる可能性があり今後臨床試験を計画している.
索引用語