セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

319 L-OHP低感受性大腸癌に対する5FUおよびCPT-11の効果

演者 山田岳史(日本医科大学千葉北総病院)
共同演者 古川清憲(日本医科大学千葉北総病院), 横井公良(日本医科大学千葉北総病院), 石川紀行(日本医科大学千葉北総病院), 真々田裕宏(日本医科大学千葉北総病院), 瀬谷知子(日本医科大学千葉北総病院), 牧野浩司(日本医科大学千葉北総病院), 堀場光二(日本医科大学千葉北総病院), 金沢義一(日本医科大学千葉北総病院), 白川毅(日本医科大学千葉北総病院), 工藤秀徳(日本医科大学千葉北総病院), 吉岡正人(日本医科大学千葉北総病院), 進士誠一(日本医科大学千葉北総病院), 勝田美和子(日本医科大学千葉北総病院), 田中宣威(日本医科大学千葉北総病院), 田尻孝(日本医科大学第一外科)
抄録 【緒言】大腸癌における化学療法は現在多剤併用療法が主流である.多理化学療法の効果としてそれぞれの薬剤に抵抗性である腫瘍に補完的に作用し治療の奏効率を増加することがあげられる.しかしながら我々は以前5FU抵抗性腫瘍ではIrinotecan(CPT-11)の効果も低い可能性があることを報告した今回我々は大腸癌化学療法において中心的な役割を担うオキザリプラチン(L-OHP)の効果に注目しL-OHP低感受性腫瘍の5FUやCPT-11に対する感受性を検討した.【目的】手術切除標本を用いた抗癌剤感受性試験を行いL-OHP低感受性腫瘍と高感受性腫瘍とで5FUおよびCPT-11に対する感受性が異なるか否かを検討する.【方法】外科的に切除された大腸癌30例について抗癌剤感受性試験CD-DSTを施行しそれぞれの症例について5FUL-OHPCPT-11の細胞障害率(IR)を求めそれぞれの薬剤の効果の指標とした.L-OHPのIR<40%をL-OHP低感受性群L-OHP≧40%をL-OHP高感受性群とし2群間で5FUおよびCPT-11のIRに差があるか否かを検討した.【結果】L-OHP低感受性群ではCPT-115FUのIRが共に有意に低値を示した【結語】L-OHP低感受性の大腸癌はCPT-115FU両者に対して感受性が低い可能性が示唆された.
索引用語