セッション情報 | 一般演題(口演) |
---|---|
タイトル | 321 FOLFOXレジメンにおけるCaMg製剤1回投与法臨床第II相試験 |
演者 | 佐藤太郎(近畿大学腫瘍内科) |
共同演者 | 宮田佳典(近畿大学腫瘍内科), 古立真一(佐久総合病院胃腸科), 山崎健太郎(静岡がんセンター消化器内科), 吉野孝之(静岡がんセンター消化器内科), 天貝賢二(茨城県立中央病院消化器内科), 長瀬道隆(自治医科大学臨床腫瘍科), 藤井博文(自治医科大学臨床腫瘍科), 金子和弘(昭和大学医学部第二内科), 西崎朗(兵庫県立がんセンター消化器科) |
抄録 | 【背景】FOLFOXは結腸直腸癌に対する標準化学療法であるが末梢神経症状(PSN)による治療中止が問題となっている. GamelinらはCa/Mgを投与前後2回投与することでオキサリプラチン(1-OHP)500mg/m2時点の持続するPSNが減少する傾向にあったと報告した.【目的・方法】グルコン酸Ca硫酸Mg各1gをFOLFOX投与前に1回30分かけて点滴静注しL-OHPの投与量が500mg/m2を超えた時点のPSNの頻度・程度をDEB-NTCを用いて(grade1:14日以内grade2:15日以上grade3:機能障害)検討した.【結果】2006年3月~2007年3月までに切除不能進行再発結腸直腸癌(初回治療例)を対象に7施設から50例全例が登録された.年齢中央値62(30-79)歳男/女27/23例PSO/1:42/8例であった. L-O且P 500mg/m2以上投与された39例のPSNの評価を行った.寒冷誘発感覚異常をGrade1が28例(72%)grade2が10例(26%)生じた.感覚異常はGrade1が15例(38%)Grade2が4例(10%)Grade3は発現を認めなかった.7例(18%)の患者が神経毒性のため治療中止となった.40例の測定可能病変を有する症例のうち19例がPR(48%)であった.治療成功期間中央値は163日であった.【結語】Ca/Mgによって奏効率治療成功期間を減弱させずL-OHP特有のPSN発現の遅延または程度の軽減効果を有する可能性がある.本会では無増悪生存期間および安全性の最:新データによる解析結果を報告する. |
索引用語 |