セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 322 クリニカルパスを中心とした大腸癌化学療法のマネージメント |
演者 | 仁科智裕(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター内科) |
共同演者 | 那須淳一郎(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター内科), 池川宜央(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター内科), 梶原猛史(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター内科), 武智俊治(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター内科), 浅木章則(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター内科), 堀伸一郎(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター内科), 松原寛(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター内科), 灘野成人(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター内科), 谷水正人(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター内科), 井口東郎(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター内科) |
抄録 | 【目的】進行・再発大腸癌に対する化学療法(以下化療)は2000年以降新しい治療法が欧米で開発されFOLFOX療法等の中心静脈カテーテルポートの管理を必要とするレジメンが標準治療となった.またQOL重視診療報酬の改訂等の理由から外来治療ヘシフトしている当院では一図用クリティカルパス(以下パス)を積極的に導入しチーム医療による安全確実な治療体制の確立を目指している今回大腸癌化療パスの作成・運用の工夫および有用性について報告する.【対象・方法】2007年より大腸癌に対するmFOLFOX6療法のパスを導入した.作成運用の工夫として1)アウトカム指向型の日めくり式パスの作成(治療導入外来通院治療)2)カテーテル管現副作用対策のパンフレットの作成3)入院と外来での患者情報の連携システムの作成4)CTC-AE ver3.0による副作用評価および治療継続判断基準作成5)有害事象の早期発見連絡を目的としたセルフアセスメント教育システムの作成等を行った.mFOLFOX6療法施行例でパス使用以前(2006年5月~2007年2月)の22症例(A群)とパス導入後(2007年3月から2007年10月)の21症例(B群)を対象として比較検討(入院期間奏効率副作用の頻度緊急来院の頻度インシデントの発生頻度等)を行った.【結果】両腰の背景因子奏効率t副作用の頻度緊急来院の頻度に関しては差を認めなかった.平均在院日数(治療開始後の在院日数)はA群21日(12.5日)B群12.8日(6.7日)とB群で有意に短縮していた.インシデント発生頻度はA群に比べB群に少ない傾向があった.【結論】大腸癌化療においてパスの導入により外来治療への早期移行が可能となりかつ安全な治療が行われるようになった.今後バリアンスの分析等を行いパスの改良を行っていく予定である. |
索引用語 |