セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
323 大腸ポリープ切除後のサーベイランスの比較検討
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演者 |
田中心和(神戸大学・難治性疾患病態解析分野・消化器内科) |
共同演者 |
森田圭紀(神戸大学・難治性疾患病態解析分野・消化器内科), 豊永高史(神戸大学・難治性疾患病態解析分野・消化器内科), 久津見弘(神戸大学・難治性疾患病態解析分野・消化器内科), 井口秀人(神戸大学・難治性疾患病態解析分野・消化器内科), 東健(神戸大学・難治性疾患病態解析分野・消化器内科) |
抄録 |
【目的】近年大腸癌の増加とともに大腸内視鏡検査の需要は増加し発見されるポリープも増加の一途をたどっている.今回我々はアンケート調査を行い大腸ポリープ切除後のサーベイランスに関して実臨床の現状を調査した.【方法】複数の施設において消化器疾患に従事している132人の医師に対して大腸ポリープ切除後のサーベイランスに関するアンケート調査を行ない米国での調査結果(7 November2006 Annals of lnternal Medicine Volume 145/Number 9)と比較検討を行った.【結果】サーベイランスの間隔は全体では6カ月後が19.4%1年後が48.4%3年後が232%5年後が3.5%再検査の指示なしが5.5%であった.ポリープの個数による検討では1個では6カ月後が2L7%1年後が43.4%3年後が24.5%5年後が4.1%再検査の指示なしが6.3%であった2個では6カ月後が7.5%1年後が74.6%3年後が16.4%再検査の指示なしが15%であった.組織別の検討ではhyperplastic polypでは6カ月後が08%1年後が30.9%3年後が22.1%再検査の指示なしが24.4%であった.adenomaでは6カ月後が11.1%1年後が70.7%3年後が16.5%再検査の指示なしが1.7%であった粘膜内癌では6カ月後が53.6%1年後が44.0%3年後が0.8%5年後が1.8%であった.大腸ポリープ切除後は各施設の判断で様々な間隔でサーベイランスが行われていた.また米国の調査結果と比して我が国では短い間隔でサーベイランスが行われていた.【結論】大腸ポリープ切除後のサーベイランスは医療経済面患者の身体的負担の面からも適切なプログラムの確立が必要と考えられた. |
索引用語 |
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