セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 324 大腸ポリープの非遺伝的危険因子 |
演者 | 小俣富美雄(聖路加国際病院消化器センター) |
共同演者 | 増田勝紀(聖路加国際病院消化器センター), 藤田善幸(聖路加国際病院消化器センター), 上野文昭(大船中央病院), 峯徹哉(東海大学医学部内科) |
抄録 | 【目的】大腸ポリープの原因には遺伝的要素と非遺伝的要素があると考えられている.非遺伝的要素である肥満飲酒t喫煙胆嚢摘出術と大腸ポリープとの関連を検討した.【方法】便潜血反応陽性その他の消化器症状にて地方都市の大学病院を受診し大腸内視鏡検査が適応になった患者を対象とした喫煙歴飲酒歴既往歴内服歴を内視鏡検査を受ける直前にアンケートにて調査した.大腸ポリープ慢性炎症性腸疾患の既往歴を有する患者アスピリン非ステロイド性消炎鎮痛剤の服用歴のある患者全大腸を観察できなかった症例は除外した.870例の患者(平均年齢[SD]522[14.5])を大腸癌19例を含む腺腫群(194例)(平均年齢[SD]60.8[10.4])過形成性ポリープ群(132例)(平均年齢[SD]55.3[132])tコントロール群(平均年齢[SD]49.2[14.6])の3群に分類し後ろ向きケースコントロール研究を行った.単変量及び多変量解析には非条件付きロジスティック回帰を用いた.年齢はInterquadie range(〉=43〉=53〉=63)で分類し喫煙歴はHeavy smok・ing(〉=20 pack-years)Moderate smokmg(〈20 pack-years)Non’smok-ingに分類した.【成績】単変量の解析では腺腫群過形成性ポリープ旨いずれにおいても危険因子は加齢性別(男性)Moderate smoking飲酒BMIの増加であった.多変量解析においては腺腫群において有意な危険因子は加齢HeaVy smoking(Odds ratio1.7295%CI[112-2.62])であり過形成性ポリー・プ群における危険因子は加齢且eavy smoking(Odds ratio1.7695%CI[1.09-2.83])飲酒歴(1.6695%CI[1.07-2.56])であった.【結論】加齢Heavy smokingは大腸腺腫過形成性ポリープ共に関連していた。飲酒歴は過形成性ポリープと関連していたが腺腫との関連はなかった.肥満胆嚢摘出術は腺腫過形成ポリープの危険因子とは言えなかった. |
索引用語 |