セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

335 アミロイドーシス患者における消化管運動の検討

演者 千葉俊美(岩手医科大学内科学第一講座)
共同演者 真壁ゆみ(岩手医科大学内科学第一講座), 佐藤邦彦(岩手医科大学内科学第一講座), 赤坂理三郎(岩手医科大学内科学第一講座), 金沢康之(岩手医科大学内科学第一講座), 樋口雅隆(岩手医科大学内科学第一講座), 瀬川文香(岩手医科大学内科学第一講座), 池田圭政(岩手医科大学内科学第一講座), 斎藤慎二(岩手医科大学内科学第一講座), 小穴修平(岩手医科大学内科学第一講座), 久多良徳彦(岩手医科大学内科学第一講座), 遠藤昌樹(岩手医科大学内科学第一講座), 折居正之(岩手医科大学内科学第一講座), 菅井有(岩手医科大学臨床病理), 鈴木一幸(岩手医科大学内科学第一講座)
抄録 多臓器病変を呈するアミロイドーシスは神経原性や筋原性の消化管のpseudobstructionやgastric dismotilityを引き起こすと報告されているが高度の消化器症状.を伴わないアミロイドーシス患者における消化管運動機能障害の詳細は明らかでない.【目的】アミロイドーシス患者における消化管運動を襲職図(EGG)および胃排出試験(GE)を用いて評価した.【対象】高度の消化器症状を伴わない20例のamyloido-sis患者(男性7例女性13例平均年齢55.7歳)およびcontrol群10例(男性8例女性2例平均年齢56.4歳)を対象とした.また7例のアミロイドーシス患者に自律神経症状を認めた.【方法】アミロイドーシスは上部消化管内視鏡検査にて生検を施行しアミロイドの沈着を病理組織学的に確認した.EGGは中心電極を羽状突起と膀を結ぶ直線の中間におきその他断状突起と膀を結ぶ直線の上方および下方1/4の高さで左右鎖骨中線の交点に4ヶ所配置した.GEは13C-Octanoic acidの呼気テスト用いhalf-time(t1/2)を測定した【結果】EGG:食後20分のpower比はアミロイドーシス群でcontrol群と比較して有意な低下を認めた(p<O.05).2.GE:アミロイドーシス群ではcontrol群と比較して有意な遅延を認めた3.自律神経症状を有するアミロイドーシス患者と有しないアミロイドーシス群では消化管運動に有意差を認めなかった.【結論】高度の消化器症状を伴わないアミロイドーシス患者おいて食後の胃運動の障害が認められた.
索引用語