セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
343 酢酸加インジゴカルミン散布法と特殊光を用いた胃内視鏡スクリーニング検査の有用性の検討
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演者 |
堀江貴浩(徳島県立三好病院消化器科) |
共同演者 |
石川桃子(徳島県立三好病院消化器科), 武市和憲(徳島県立三好病院消化器科), 白石達彦(西祖谷山村国民健康保険診療所), 堀江千昌(若草会松村病院内科) |
抄録 |
【緒言】近年内視鏡機器の進歩は目覚しくNarrow Band lmaging(NBI)自家蛍光(AFI)を用いた詳細な観察が可能である.特にNBIはt微小な血管走行や腺構造の拡大観察により詳細な病変の境界診断が可能である.一方酢酸加インジゴカルミン液(AIM)を用いた色素内視鏡検査は癌病変の存在診断や境界診断をより正確に行うことが可能であり微小病変をも検出し得る【目的】今回我々はAIM散布と拡大NBI観察を用い胃内視鏡検査スクリーニング検査を施行し発見された各病変の特徴を検討しこれら観察法の有用性を検討したので報告する.【対象・方法】平成18年9月より平成19年10月までの内視鏡検査1621例に対しNBI拡大観察にAIMを併用しスクリーニング検査を施行した。内視鏡検査時通常光とNBIでの観察の後に酢酸加インジゴカルミン液を胃粘膜全体に散布し色調変化を観察した.さらに色調変化等の所見が認められた部位を生検し組織学的検討を行った.尚一部症例ではAFIも用い観察を行った.【結果】拡大NBI観察では微小病変の発見は背景粘膜の炎症や腸上皮化生の影響をうけ病変の境界診断が不充分となる症例も存在する.AIM散布では再生腺管腸上皮化生では色調変化を伴わない色素のはじき像がみられたがびらんでははじき像と色調変化が認められた.また観察可能であった腺腫12病変癌44病変でははじき像が認められると共に腺腫では様々な色調変化が癌では退色後の発赤の明瞭化が認められたまた微小胃癌の拾い上げも可能であった.【結語】AIM散布でははじき像や色調変化その持続時間は病変の種類により異なる.さらに腫瘍性病変以外の色調変化もありスクリーニングにはこれら所見を加味した判定が必要である.また病変範囲の決定には有用であるもののNBIを併用しスクリーニング検査を行うことが有用であると考えられた. |
索引用語 |
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