セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 344 新規腫瘍マーカーREG4の胃癌に対する臨床的有用性 |
演者 | 小林佑次(愛知県がんセンター中央病院消化器内科) |
共同演者 | 中村常哉(愛知県がんセンター中央病院内視鏡部), 田近正洋(愛知県がんセンター中央病院内視鏡部), 澤木明(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 河合宏紀(愛知県がんセンター中央病院内視鏡部), 水野伸匡(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 石川英樹(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 伯耆徳之(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 高木忠之(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 高山玲子(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 武田洋平(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 重川稔(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 澤井勇悟(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 中原修(愛知県がんセンター中央病院消化器内科), 山雄健次(愛知県がんセンター中央病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】現在胃癌のスクリーニングのための血清マーカーとしてはべプシノーゲンが用いられているが胃粘膜萎縮のマーカーでありCEAやCAI9-9などは進行癌では上昇するものの早期の段階で上昇することは稀でありスクリーニングには適さない.一方新規腫瘍マーカーREG(regenerating islet-derived)4は膵癌の診断について研究は報告されているが胃癌の臨床診断に関する報告はない.今風胃癌診断におけるREG4の臨床的有用性について検討した.【方法】対象は2004年11月から2006年12月に当院で確定診断が得られかつ文書による同意が得られた胃癌患者75例(早期癌50例進行癌25例)および上部消化管内視鏡で胃癌を認めなかった非胃癌患者106例としたREG4蛋白量はt患者の血清からMBL116キット(医学生物学研究所)を用いて定量:しまたCEACA19-9も測定した.胃癌に対する罰則マーカーとしてREG4蛋白の有用性を検討した【結果】1>血清REG4蛋白量は胃癌非胃癌において中央値(範囲)は各々9.76(2.97~424.35)5.01(U4~2553)であり胃癌と非胃癌の間に有意差(p<O.OOOI)を認めた.2)早期癌および進行癌の中央値は各々&42(2.97~19.37)13.12(a89~424.35)であり両者の間に宥航差(p〈0.02)を認めた.また早期癌および進行癌は各々非胃癌との間に有意差(p<α0001)を認めた.3)ROC曲線を参考にcut-ofE値を6.67ng/mlと設定したところ胃癌に対するREG4の感度・特異度・正野率は73.3%70、8%71.8%であった.CEAおよびCA19-9の感度・特異度・正診率は各々14.7%87.3%63.0%21.34%962%652%であった.【結論】REG4は既存の腫瘍マーカーと比して感度が高くまた早期癌において有意な上昇を認めるため胃癌のスクリーニング検査としての有用性が示唆された. |
索引用語 |