セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 346 ヘリコバクターピロリ抗体価からみた胃癌検診 |
演者 | 向林知津(和歌山県立医科大学第2内科) |
共同演者 | 柳岡公彦(和歌山県立医科大学第2内科), 前田浩輝(和歌山県立医科大学第2内科), 森畠康策(和歌山県立医科大学第2内科), 渡邉実香(和歌山健康センター), 西田紀子(和歌山県立医科大学第2内科), 新垣直樹(和歌山県立医科大学第2内科), 出口久暢(和歌山県立医科大学第2内科), 丹羽徹(和歌山県立医科大学第2内科), 上田和樹(和歌山県立医科大学第2内科), 井上泉(和歌山県立医科大学第2内科), 前北隆雄(和歌山県立医科大学第2内科), 曲里浩人(和歌山県立医科大学第2内科), 大畑博(和歌山健康センター), 井口幹崇(和歌山県立医科大学第2内科), 玉井秀幸(和歌山県立医科大学第2内科), 有井研司(和歌山県立医科大学第2内科), 岡政志(和歌山県立医科大学第2内科), 茂原治(和歌山健康センター), 一瀬雅夫(和歌山県立医科大学第2内科) |
抄録 | 【目的】我々はペプシノゲン(PG)法とHelicobacter pylori(HP)感染の有無を組み合わせることにより胃癌の高危険群を効率的に絞り込めることを報告してきた.HP感染は感染そのものが胃癌の主要なリスクファクターであることは多数の報告より明らかである.今回我々はHP抗体価単独での胃癌高危険群の絞り込みについて検討をおこなった.【方法】某職域で定期健康診断を受診した健常人男性5209名(年齢40-59)を対象に血清PG値HP抗体価を測定胃癌発生について10年間追跡調査をおこなった.血清PG値はPGI≦70かつPG1/2≦3を陽性HP抗体価はHP<30を陰性HP≧50を陽性とした.これらの両血液検査の結果をもとにA-D群の4群に分類さらにHP(±)を中間群としてA’群D’群を加えHP関連慢性萎縮性胃炎の自然史をA→A’→B→C→D’→Dの6群に分類した.またHP陽性者の中で抗体価500以上を強陽性群500未満を弱陽性群とし陰性群中間群を含め4群で検討した.【結果】胃癌は63例に認められた.PG法とHP抗体価を組み合わせた6群では年率0%0.02%0.11%0.24%0.57%1.31%と段階的に上昇した.HP抗体価単独では陰性群中間群陽性群で年率0.04%0.07%0.16%陽性群をさらに2群に分類し陰性群中間群弱陽性群強陽性群では年率0.04%O.07%0.11%0.31%と段階的に上昇を認めた.【結謝HP抗体価が高くなるほど胃癌の発生リスクが上昇した.胃癌検診の際には個々のHP抗体価について着目する必要があると思われた. |
索引用語 |