セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 358 高齢者に対するLaparoscopy-assisted distal gastrectomy(LADG)の妥当性 |
演者 | 國崎主税(横浜市立大学消化器病センター外科) |
共同演者 | 牧野洋知(横浜市立大学消化器病センター外科), 高川亮(横浜市立大学消化器病センター外科), 大島貴(横浜市立大学消化器病センター外科), 永野靖彦(横浜市立大学消化器病センター外科), 藤井正一(横浜市立大学消化器病センター外科), 小坂隆司(横浜市立大学消化器病態外科学), 小野秀高(横浜市立大学消化器病態外科学), 秋山浩利(横浜市立大学消化器病態外科学), 嶋田紘(横浜市立大学消化器病態外科学) |
抄録 | 目的:高齢者(75歳以上)早期胃癌に対するLADGの妥当性を明らかにするため治療成績を検討した.対象:2000年4月以降に幽門側胃切除術を施行した211例「LADGI30例(75歳以上:2675歳未満:104)とODG81例(75歳以上:1675歳未満:65)」で高齢者と非高齢者間で治療成績を比較した.成績:LADGとODGの術中因子を比較すると手術時間(min)は263.1+660 vs. 234.3+S6.OとLADGで有意(p=0.0044)に長時間であったが60例以降の症例では227.2+56.7とODGと同等になったさらに出血量(m1)は1359+125.6 vs 286.6+1702と有意(p<0.0001)に少量であった.背景因子;術前併存疾患がLADGODGとも高齢者群で有意に多かった(14/12vs.23/8110/6 vs. 21/45p=O0013p=O.0232).しかし他の因子はLADGODGとも高齢者と非高齢者で差がなかった.術中因子:手術時間はLADGで高齢者が有意に短時間で(2689+66.9 vs 235.9+55、6p=0.0413)ODGで差がなかった術中出血量でもLADGで高齢者が有意に少なかったが(146.8+130.4 vs.83.7+8生0p=0.0404)ODGでは差がなかった.リンパ節郭清個数には差がなかった術後経過:術後合併症はLADG高齢者群2(膵液痩1:腹腔内膿瘍1)非高齢者4(縫合不全2:リンパ痩1:吻合部狭窄1)でODG高齢者2(膵液痩1:吻合部狭窄1)非高齢者3(乳び痩1:縫合不全1:吻合部狭窄1)とLADGODGとも高齢者非高齢者で差がなかった.消炎鎮痛剤使用日数術後入院期間にもそれぞれ差がなかった生存期間:LADGで3例(高齢者1非高齢者2)が他病死ODGで1例(高齢者1)が他病死した.生存期間にはIADGODGとも高齢者非高齢者間で差がなかった.結語:早期胃癌に対するLADGはODGに比し優れた術式であり75歳以上高齢者に対しても安全・確実に施行しうるので第一選択肢になる. |
索引用語 |