セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
360 進展様式からみた切除不能進行胃癌に対する治療法の選択
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演者 |
西田勉(大阪大学消化器内科学) |
共同演者 |
筒井秀作(大阪大学消化器内科学), 林紀夫(大阪大学消化器内科学) |
抄録 |
【目的】JCOG9912試験SPIRITS試験により切除不能進行胃癌に対するS-1/CDDP併用療法が標準化学療法として確立された.しかし切除不能進行胃癌の病態に応じた抗癌剤の使い分けや手術療法の併用に関するエビデンスは存在しない今回切除不能進行胃癌に対する集学的治療戦略を策定する目的で進行胃癌の予後に影響を及ぼす因子を同定しその因子別治療法の成績を検討する.【方法】対象は当院で2001年1月以降にS-1をベースにファーストライン化学療法を施行した進行再発胃癌60例のうち転機のおえた42例(男女比27:15平均年齢61±15歳PSO/1/2/3=29/6/5/2)化学療法はS-1/CDDP療法を原則とし2クール施行.奏功例にはS-1で維持治療を行ない著効例には十分なICのもと原発巣・転移巣の切除を行ったまたPSの低下した腹膜播種症例に対してはS-1/PTX併用療法を施行した.以上の治療方針を基づく結果から予後に影響を及ぼす因子を同定し個々の因子に応じた治療方針毎の治療成績を検討した【結果】S-1/CDDP療法24例の累積50%生存期間は16ヶ月.予後に影響を及ぼす因子の単変量解析ではPS123(0以外)に加えcStagelVの規定因子のうちN因子を除くPHM因子が予後不良因子として抽出された.S-1/CDDP療法の治療効果はCR/PR15例(奏効aj 625%)NC3例IPD症例7例であったPSOでリンパ節転移を主体とする10症例の奏功率は90%と良好で7例がファーストライン後外科切除を受けMST27ヶ月(4-58ヶ月50%累積生存率も27ヶ月)であった。腹膜播種を伴う症例に対するS-1/CDDP療法の奏功率は45%と低く特にPS2の症例には奏功例は認められなかった.一方腹膜播種を伴いS-1/PTX療法を施行した8症例ではPSに関わらず治療不応例は認められなかった【結論】リンパ節転移を主体とする切除不能進行胃癌症例は化学療法後に手術を追加することで生存期間が延長されt腹膜播種を主体とする症例に対するS-1/PTX療法は病勢制御に優れている可能性が示唆された |
索引用語 |
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