セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

362 切除不能進行胃癌に対するTS-1+docetaxl療法の成績

演者 田中彰一(国立病院機構岩国医療センター)
共同演者 大西敦之(国立病院機構岩国医療センター), 永原照也(国立病院機構岩国医療センター), 平川智子(国立病院機構岩国医療センター), 堀口繁(国立病院機構岩国医療センター), 大田剛由(国立病院機構岩国医療センター)
抄録 【目的】当科においては2002年5月過り切除不能進行胃癌に対する初回化学療法としてTS-1+low dose CDDP療法を施行しておりその成績については第44回日本癌治療学会総会(2006年10月東京)で発表したしかしながらその結果は決して満足できるものではなく更なる成績向上とQOL向上を目指して2007年1月以降初回化学療法としてTS-1+docetaxel療法を行っている. Stage4の9症例に施行したので今回その成績を報告する.【対象と方法】2007年1月以降当科にて連続的に治療を行った9症例を対象とし奏効率有害事象を主な検討項目とした.効果判定は1~2サイクル終了後胃内視鏡検査およびCTにてRECISTに従い行った有害事象はCTC AVv3.0に従い評価した.投与方法はday1にdocetaxel 40mg/m2day1~14にTS-180mg/m2を投与しその後2週間休薬とした(4週1サイクル).【結果】9例全例が男性であった.平均年齢は64歳であった.Per-formance status(PS)0=1:2:3:4・・O:6:2:1:0(例)であった.組織型は分化型:未分化型=6:3(例)であった.効果はCR:0例PR=7例SD:0例PD:2例で奏効率は77.8%であった。有害事象はgrade4の白血球減少を1例grade3の顔面浮腫を1例grade3の胃癌穿孔を1例grade1の食欲不振を1例に認めた.【結論】TS-1+docetaxe1療法は有望な胃癌化学療法と考えられる.今後は他レジメンとの比較および長期成績の検討が必要である.
索引用語