セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 363 高度進行・再発胃癌に対するS-1+CDDP併用療法の治療成績 |
演者 | 菅原俊樹(仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科) |
共同演者 | 石田一彦(仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科), 鈴木敬(仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科), 平澤大(仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科), 大平哲也(仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科), 小野地研吾(仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科), 原田喜博(仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科), 藤田直孝(仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科) |
抄録 | 【背景】進行胃癌に対するS-1+CDDP併用療法は第1/H相試験において非常に高い抗腫瘍効果を示しまた第m相試験の結果S-1単剤療法と比較して生存期間の延長が得られたことから本症に対する標準治療になりうる治療法として期待されている.【目的】当院における高度進行・再発胃癌に対するS-1 + CDDP併用療法の治療成績を明らかにすること.【方法】対象は平成16年以降に初回治療としてS-1+CDDP併用療法を施行した高度進行・再発胃癌患者50例(切除不能:44非治癒切除:4再発:2)である.平均年齢は58.7歳男女比は42:8組織型(分化型/未分化型)は(22/28)PS(0/1/2/3)は(35/11/3/1)であった.S-1+CDDP併用療法の治療レジメンはS一・1が80-120mg/日を21日内服14日中薬を5週毎繰り返しCDDPは第8日に60mg/m2を2時間で点滴静注した.二次治療は50例中35例(70%)三次治療は19例(38%)に施行できた.検討項目は奏効率MST(Median SurvivalTime)PFS(Progression-Free SurVival)施行コース有害事象(CTCAEv30による)とした.1成績】抗腫瘍効果(PR/SD/PD/NE)は(19/14/12/5)であり奏効率は42%(19/45)であったMSTは320日PFSは133日施行コースは中央値3コース(1-7)であった有害事象にGrade 4はみられずGrade 3は白血球減少症2例好中球減少症4例(うち発熱性好中球減少症は1例)貧血7例食欲不振2例悪心・嘔吐2例全身倦怠感1例下痢3例であった.【結論】今回の検討対象の多くが原発巣を有する切除不能例であった.初回治療としてS-1+CDDP併用療法を施行することにより原発巣等による症状を軽減できることが多いと考えられる.このため二次治療・三次治療への移行が可能となり生存期間延長が期待された. |
索引用語 |