セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
368 ナトリウム利尿ポリペプチド製剤による肝線維化抑制効果についての検討
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演者 |
山本直樹(山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学) |
共同演者 |
寺井崇二(山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学), 金海燕(山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学), 石垣賀子(山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学), 内田耕一(山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学), 山崎隆弘(山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学), 坂井田功(山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学) |
抄録 |
[目的]ナトリウム利尿ペプチド製剤は急性心不全薬として臨床において用いられている薬剤であり近年心臓や肺において線維化抑制作用の報告されている.今回我々は心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)とC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)を使用して肝線維化に対する抑制効果と活性型肝星細胞に対する効果についてin vivoで検討した[方法]Wister高雄i性ラットにdiethylnitrosamine(DEN lOmg/kg週2回)を投与し持続肝障害ラットモデルを作成ラット頚静脈よりカニューレを留置ANP(1.0μg/kg/hr)CNP(1.Opg/kg/hr)を24時間持続ポンプによって持続静脈投与するそれぞれの群を作成二週間後に肝臓を摘出し非投与群と比較血清生化学検査HE染色Azan染色Sirius Red染色αSMA抗体のWestern Blotと免疫染色RealTime PCRによるColagen1TIMP1TIMP2MMP2MMP9MMP14等のmRNAレベルの発現で線維化抑制効果と肝星細胞への効果を評価した、[結果]血清生化学検:査ではANP or CNP持続静脈投与群の方が非静脈血晶群と比較してALTはANP群63.81U/1CNP群44.81U/1(非投与群20001U/1以上)ASTはANP群81.81U/1CNP群95.41U/1(非投与群20001U/1以上)と有意差があり血清Albuminも維持していた.Sirius Red染色Azan染色でも持続静脈投与群の方が有意に肝線維化を抑制しαSMAの発現も共に減少していた.またmRNAレベルでCollagenlTIMP1TIMP2MMP2の発現を有意に抑制していた.[結論]ナトリウム利尿ペプチド製剤は肝星細胞の活性化を抑制するとともに肝線維化の進行を抑制する効果があることが示唆された.ナトリウム利尿ペプチド製剤は肝臓線維化抑制剤となると考えられた. |
索引用語 |
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