セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

370 肝線維化の定量的測定におけるElastometerの有用性

演者 菊池真大(慶應義塾大学病院消化器内科)
共同演者 海老沼浩利(慶應義塾大学病院消化器内科), 山岸由幸(慶應義塾大学病院消化器内科), 尾城啓輔(慶應義塾大学病院消化器内科), 金森英彬(慶應義塾大学病院消化器内科), 冨田謙吾(慶應義塾大学病院消化器内科), 多田慎一郎(慶應義塾大学病院消化器内科), 堀江義則(慶應義塾大学病院消化器内科), 斎藤英胤(慶應義塾大学病院消化器内科), 加藤眞三(慶應義塾大学看護医療学部), 日比紀文(慶應義塾大学病院消化器内科)
抄録 【目的】近年Elastometerの登場により非侵襲的に肝線維化を測定することが可能となり我々はウイルス性非ウィルス性共に慢性肝疾患患者の肝硬変の診断に有用であることを報告してきた肝硬変の診断だけでなく肝線維化を定量的に測定できるマーカーとしてElastometer値とPLTALBPT-INR肝線維化マーカー(4型colagen7S(以下7S)P-3-Pビアルロン酸)肝硬変鑑別式(APRILokらによるHALT-C)とを比較しその有用性を検討した.【方法】肝組織が得られたウイルス性慢性肝疾患患者100名につき肝生検と同時期に肝線維化をFibroscanにて測定した.測定は10回施行し平均値をElastometer値(kPa)として算出したF因子のstageにおいてROC解析を行いElastometer値PLTALBPT-INR.肝線維化マーカー肝硬変鑑別式を比較しどの検査が肝線維化を定量的に判定できるマーカーであるかを検討した.【成績】Elastometer値はF1(n=28):5、7±1.5M(n=22)=10.0±5.3F3(n=23):16.8±7.6F4(n=27):33.2±14.4とF因子の増加にあわせて上昇した.ROC解析を行ったところF1とF2以上の鑑別についてAUROCはElastometer値0.915PLT O.855ALB O、691PT-INR O.8677S O.875P-3-PO.736ヒアルロン酸O.891APR[[ O.821HALT-C O.927を示した. F2以下とF3以上の鑑別についてAUROCはElastometer値0.932他はO8130.7470.814O.8BO.725O.8390.7010.858となった. F3以下とF4の鑑別についてはElas-tometer値0.915他は0.895O.852O.833O923O.866O.867O.777O.856となった.以上よりどの段階においてもF因子の判別にElastometer値は有用であった.【結論】FibroscanによるElastometer値測定はどのstageにおいても肝線維化を定量的に判定するのに有用であると考えられた
索引用語