セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

373 当院における膵IPMN切除例28例の検討

演者 吉岡正博(西神戸医療センター消化器科)
共同演者 京極高久(西神戸医療センター外科), 船越真木子(西神戸医療センター消化器科), 眞下陽子(西神戸医療センター消化器科), 岡本佳子(西神戸医療センター消化器科), 足立友香里(西神戸医療センター消化器科), 林幹人(西神戸医療センター消化器科), 井谷智尚(西神戸医療センター消化器科), 三村純(西神戸医療センター消化器科), 小森英司(西神戸医療センター消化器科), 池野嘉信(西神戸医療センター外科), 長谷川寛(西神戸医療センター外科), 沢秀博(西神戸医療センター外科), 池田房夫(西神戸医療センター外科), 奥野敏隆(西神戸医療センター外科), 高峰義和(西神戸医療センター外科), 林雅造(西神戸医療センター外科), 大西隆仁(西神戸医療センター病理科), 橋本公夫(西神戸医療センター病理科), 藤堂彰男(西神戸医療センター消化器科)
抄録 膵IPMN(intraducta1 papillary mucinous neop!asm)は粘液を産生する嚢胞性脳腫瘍の一つである.男性に多く膵頭部に好発するとされており自覚症状はさまざまである診断は血液検査超音波検査CTMRIMRCP上部消化管超音波内視鏡検査膵管鏡などにより行われる.適応例については外科的切除が行われる.当院では1994年8月から2007年10月の間に膵IPMNの切除例28例を経験した.内訳は男性16例女性12例であり平均年齢は68.5歳であった発生部位は頭部15例頭体部4例体部3例体尾部4例尾部2例であった.腫瘍径は15mmから70mmまでで平均33m皿であった.主膵管型は3例分子型は7例混合型は18例であった.術式は膵頭十二指腸切除術が6例幽門輪島副膵頭十二指腸切除術が12例膵体尾部切除術が9例膵頭十二指腸第II部切除術が1例あった.良性腺腫が9例境界病変が5例悪性病変が14例(上皮内癌1例微小浸潤癌3例浸潤癌9例)であった.生存が確認されている16例の観察期間は4ヶ月から135ヶ月であり平均は65ヶ月である.死亡が確認されている症例は8例ありそのうち6例は浸潤癌1例は腺腫1例は境界病変であった死亡例8例の平均生存期間は23.5ヶ月であったが浸潤癌の6例では3ヶ月から34ヶ月までの平均123ヶ月であった.生存確認例死亡例をあわせた24例の平均観察期間は512ヶ月である手術適応は症状の有無腫瘍径腫瘍の増大傾向充実性部分の有無や浸潤部の有無主膵管の狭窄や途絶の有無病理学的診断などにより決定している.今回自験例28例の分析を行い文献的考察を加え手術適応や術式予後を中心に報告する.
索引用語