| セッション情報 | 一般演題(口演) |
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| タイトル | 374 IPMNの癌化における膵液細胞中のK-ras変異の変化 |
| 演者 | 水野修（岡山大学大学院医歯薬総合研究科消化器・肝臓・感染症内科） |
| 共同演者 | 河本博文（岡山大学大学院医歯薬総合研究科消化器・肝臓・感染症内科）, 原田亮（岡山大学大学院医歯薬総合研究科消化器・肝臓・感染症内科）, 栗原直子（岡山大学大学院医歯薬総合研究科消化器・肝臓・感染症内科）, 石田悦嗣（岡山大学大学院医歯薬総合研究科消化器・肝臓・感染症内科）, 小川恒由（岡山大学大学院医歯薬総合研究科消化器・肝臓・感染症内科）, 岡田裕之（岡山大学大学院医歯薬総合研究科消化器・肝臓・感染症内科）, 山本和秀（岡山大学大学院医歯薬総合研究科消化器・肝臓・感染症内科） |
| 抄録 | 【目的】IPMNの癌化においてK－ras変異のclonal progressionが報告されている．今回我々はIPMNの癌化の各過程における膵液細胞中のK：一ras変異の検討を行った．【方法】2002年1月から2007年7月の間に当施設でIPMNと診断した51例（男性24例女性27例平均年齢68才）を対象とした手術症例は主膵管型か分枝型で嚢胞径30mm以上で主膵管径6mm以上か壁在結節6mm以上のいずれかに適合するものとした．切除標本もしくは生検で組織学的診断がされた癌腺腫の他に経過縣例では分枝型の魏径30㎜以上で主脈径6mm繍壁在結節6㎜繍を癒すもの幽幽麟細径30㎜繍で口訣管径6mm未満壁在結節6mm未満を満たすものを低危険度群と定義した膵液細胞中のK－ras変異は1種類の変異をmonoclonal pattern2種類以上の変異をpolyclonal patternとして癌11例腺腫9例高危険度群5例と低危険度群26例をCochran－Armitageの検定で検討した．【結果】主膵管径（中央値）は癌11皿m腺腫7mm高危険度群4．5mm低危険度群33mmで結節（中央値）は癌6mm腺腫4mm高危険度群Omm低危険度群Ommであった．高危険度群では経過観察期間547日（中央値）に癌化は認めなかった．膵液細胞診でclass4以上は癌36％（4／11）腺腫0％（0／9）高危険度群0％（0／5）低危険度群0％（0／26）であった．K－ras変異の陽性率は癌81％（9／11）腺腫100％（9／9）高危険度群100％（5／5）低危険度群73％（19／26）で差はなかった．K－ras変異のうちでmonoclonalpatternを認めたものは癌78％（7／9）腺腫67％（6／9）高危険度：群40％（2／5）低危険度：群37％（7／19）でこの順にmonoclonal patternが減少する傾向を認めた（p＝O．035）．【結論】K：一ras変異のmonoclonal patternへの集束と切除適応への進展の間には相関があることが示唆された． |
| 索引用語 |