セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 375 膵IPMN分枝型経過観察例からみた嚢胞内結節の意義についての検討 |
演者 | 植木亨(広島市立広島市民病院内科) |
共同演者 | 水野元夫(広島市立広島市民病院内科), 戸谷修二(広島市立広島市民病院内科), 橋本健二(広島市立広島市民病院内科), 難波真太郎(広島市立広島市民病院内科), 梶川直子(広島市立広島市民病院内科), 小林沙代(広島市立広島市民病院内科), 岩堂昭太(広島市立広島市民病院内科), 黒目学(広島市立広島市民病院内科), 大江啓常(広島市立広島市民病院内科), 岡本良一(広島市立広島市民病院内科), 植松周二(広島市立広島市民病院内科), 白神邦浩(広島市立広島市民病院内科), 中川昌浩(広島市立広島市民病院内科), 能祖一裕(広島市立広島市民病院内科), 荒木康之(広島市立広島市民病院内科) |
抄録 | 【目的】国際診療ガイドラインにより膵IPMN分枝型の手術適応についても一応の基準が示されたその中で腺腫と癌の鑑別において嚢胞内結節の重要性が近年報告されている.しかし有結節例においても諸事情により経過観察している症例も多いbそこで膵IPMN分枝型経過観察例における有結節例を無結節例と比較検討し嚢胞内結節の意義を検討した.【方法】当院においてEUS等にて結節の有無を確認しかつ6ヶ月以上画像的経過観察可能であった分枝型IPMN 66例を初診時結節を確認した(有結節群)と結節を認めなかった(無結節群)に分類しそれぞれの群の患者背景画像的変化および経過や予後についてret-rospectiveに検討した.【成績】(有結節群:10例)平均63.0歳男女比6:4.平均観察期問21、3(6-48)ヶ月.平均嚢胞径288→35.3mm主膵管径4.0→5.Ommと増大.当初の平均結節径は45mmで再検した3例中2例は不変結節径最:大の1例は9.1→21.5mmと増大.予後は1例は嚢胞径増大にて手術し腺種であった1例は黄疸嚢胞・結節の増大にて手術し浸潤癌であった.本症例は当初手術拒否例であり再発死亡.他は全例生存中(無結節群:56例)平均668歳男女比30:26.平均観察期間37.5(7-103)ヶ月平均魏径222→23.8mm主膵管径3.4→36mm結節出現1例(4.7mm)と変化は少なかった.予後は浸潤性膵管癌の合併で1例手術.細胞診偽陽性により2例手術施行し1例は腺腫無結節例で唯一継続的な腹痛を伴っていた1例は非浸潤癌であった.他臓器癌で死亡した1例を除き全例生存中.【結語】膵IPMN分枝型において有結節例は比較的短期間で増大する傾向にありより厳重な経過観察が必要であるまた無結節例でも有症状例については膵液細胞診も交えた経過観察が必要と考えられた。 |
索引用語 |