セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 376 膵管内乳頭粘液性腫瘍に対するリアルタイム3D腹部超音波検査の有用性の検討 |
演者 | 春日井俊史(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学) |
共同演者 | 廣岡芳樹(名古屋大学医学部附属病院光学医療診療部), 伊藤彰浩(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 川嶋啓揮(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 原和生(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 野々垣浩二(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 大野栄三郎(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 石川卓哉(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 大宮直木(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 丹羽康正(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 後藤秀実(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学) |
抄録 | 【目的】腹部疾患領域におけるリアルタイム3D超音波検査(R3D)の有用性については現在十分な検討がなされていない.今回当院における膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)に対するR3Dの有用性の検討を行ったので報告する.【方法】平成18年5月間ら平成19年7月の問に当院において2D B mode画像が得られR3D画像を作成したIPMN23例を対象とした.対象は男性14例女性9例平均年齢72.3歳であった.使用機種はPHILIPs社iu-22でX3-1matrix array transducerを使用した. R3D画像解析にはP肌IPS社のQLAB定量化アドバンス・ソフトウェアを使用した.多房性嚢胞主膵管と嚢胞の交通の:有無それぞれの描出率についてBmode単独の場合とBmode画像にR3D画像を加えた場合における画像描出率とを比較検討した.手術症例10例に関しては嚢胞嚢胞内あるいは主唱管内結節の描出率について病理標本との比較を行った.なおここでの結節はUS上は明らかに膵管内に隆起した腫瘍部と考えられるもの病理標本上は膵管内もしくは嚢胞内に隆起した乳頭状腫瘍とした.【結果】山房性嚢胞の描出率(※:主膵管型の1例は除外以下同様)はBmode単独で15/22(68.2%)B mode単独+R3Dで16/22(72.7%)と向上した主膵管との交通の描出率(※)はBmode単独で9/22(40.9%)Bmode単独+R3Dで14/22(63.6%)と向上した.手術症例10例における多房性嚢胞の描出率(※)は8/9(8&9%)結節の描出率は5/6(83.3%)偽陽性率は2/7(2&6%)であった.【結論】通常のBmode超音波画像で病変の描出が可能であった場合リアルタイム3D超音波画像を得ることで各症例の詳細な検討が可能となった. |
索引用語 |