セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 388 NAFLDに対する栄養指導の効果-過栄養症例の栄養管理方法の検討- |
演者 | 安武健一郎(国立九州医療センター・栄養管理室) |
共同演者 | 大山明子(国立九州医療センター・栄養管理室), 福泉公仁隆(国立九州医療センター・肝臓病センター消化器科), 吉本剛志(国立九州医療センター・肝臓病センター消化器科), 古賀荒太郎(国立九州医療センター・肝臓病センター消化器科), 大穂有恒(国立九州医療センター・肝臓病センター消化器科), 武元良祐(国立九州医療センター・肝臓病センター消化器科), 宮原寿明(国立九州医療センター・肝臓病センター消化器科), 原田直彦(国立九州医療センター・肝臓病センター消化器科), 中牟田誠(国立九州医療センター・肝臓病センター消化器科) |
抄録 | 【目的】NSTの主たる栄養管理の対象は低栄養症例であるが診療報酬改定に伴い過栄養症例に対する栄養管理も注目を集めている.今回我々は外来NAFLD症例を対象に栄養指導の効果を検証した.【方法】2006年10月~2007年7月消化器科にてNAFLDと診断された症例に栄養指導を行い2007年9月末日までに再来した48例(男19/女29)を対象とし栄養指導時(指導前)と再来時(指導後)の血液生化学データ(データ)を比較した.次に対象を2回目の栄養指導を希望し施行した群(2回群)と希望せず施行しなかった群(単回群)に分け指導前後でデータを比較した.2回群については身体計測値栄養摂取量の収集が可能であり比較を行った【結果】対象の年齢は50.0±158歳指導前後の期間は123±45日であった.全体のデータはALTTGTPが指導後で有意に低下した.2回の栄養指導の有無別におけるデータは2回群においてALT7GTPTGが有意に低下したが磯回群では有意な低下を認めなかった.また2回群の身体計測値は体重体脂肪率内臓脂肪面積に有意な低下を認めた.栄養摂取量ではNAFLDに関連するT熱量3大栄養素食事コレステロール鉄などが有意に低下した.しかしビタミンCE食物繊維なども有意に低下した.【結論】栄養指導によってデータの改善を認めたがこれは2回群においてのみに認められ食事療法に対する意欲が結果に影響していることが示唆されたまた2回群においては身体計測値栄養摂取量も改善しており食事療法の意識付けが特に重要と考えられたビタミン等の適正化については継続的な栄養指導で修正していくことが必要と思われたNAFLDの病態治療において複数回の栄養指導は有効であると考えられNSTにおける過栄養症例の栄養管理方法としても有用なツールであることが示唆された. |
索引用語 |