セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 389 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対する外来クリティカルパス導入 |
演者 | 大座紀子(佐賀大学内科) |
共同演者 | 江口有一郎(佐賀大学内科), 石橋絵理子(江口病院消化器科), 中下俊哉(江口病院消化器科), 北島陽一郎(江口病院消化器科), 水田敏彦(佐賀大学内科), 小野尚文(江口病院消化器科), 江口尚久(江口病院消化器科), 藤本一眞(佐賀大学内科) |
抄録 | 【目的】非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の治療の原則は二時ボリックシンドロームと同様に減量であるが減量に不可欠な生活習慣の自己変容は容易ではない.我々は外来クリティカルパス(CP)を作成し医師保健師管理栄養士理学療法士看護師薬剤師が連携して多角的に支援することで治療への動機付け継続目標達成の意欲を高め効果的な治療アイテムとなり得るかどうかを今後の改善点とともに検討した.【方法】対象はNAFLDと診断され6ヶ月間のCPを提示し同意を得られた症例.腹部CTによる内臓脂肪面積(VFA cm2)測定3日間の食事記録・生活習慣アンケート調査を行い毎月1回医師の診察保健師管理栄養士理学療法士による個別指導t看護師による身体計測薬剤師による服薬指導を行った自己の体重管理のためにグラフ化体重日記を用い(Fujimoto Ket al. 4mJ Mec Sci 1992)食事療法は標準体重x25-30 Kcal運動療法は健康作りのための運動基準(厚生労働省2006)に基づき身体活動23メッツ+運動量4メッツを目標とした.体重の一5%を目指し3ヶ月目に中間評価6ヶ月目に最終評価をした.【結果】56例(女性26例年齢54±12歳BMI 27.5±3.5VFA 155±55)にCPを提示し8例(14%)は同意せず最終的に22人(39%)が中間評価に到達し8例(14%)が6ヶ月目の最終評価に到達した.3ヶ月目に到達した症例の88%でし/S比の改善を認めまたBMIVFA肝機能インスリン抵抗性の有意な改善(p<0.05)を認めた.【結論】CPに沿って診療を継続できた症例では有意に良好な成績を得ることができチーム医療による包括的支援は目標達成に有効であると思われた.今回のパイロット的試みでのNAFLD改善の達成率は十分なものではないがその理由について医師を含む医療スタッフの関与患者背景パスの各項目について詳細に解析し改善点を探りよりよいCPの作成を目指している. |
索引用語 |