セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 393 原発性胆汁性肝硬変における門脈圧亢進症の意義-肝脾容積比と胆管病変- |
演者 | 村田洋介(愛媛大学先端病態制御内科学) |
共同演者 | 阿部雅則(愛媛大学先端病態制御内科学), 畔元信明(愛媛大学先端病態制御内科学), 古川慎哉(愛媛大学先端病態制御内科学), 日浅陽一(愛媛大学先端病態制御内科学), 松浦文三(愛媛大学先端病態制御内科学), 道堯浩二郎(愛媛大学先端病態制御内科学), 恩地森一(愛媛大学先端病態制御内科学) |
抄録 | 【背景と目的】原発性胆汁性肝硬変(PBC)の門脈圧充進症状である食道・胃静脈瘤は予後不良の指標のひとつであり肝細胞癌合併の因子であることを報告してきたPBCでは門脈圧充進症の進行とともに肝腫大・萎縮や脾腫が進行肝脾容積比(LV/SV)が変化するがt PBCの病態との関係は不明である. LV/SVと胆管病変の関連またしV/SVの測定によりPBCの予後の推測が可能かを明らかにする.【対象と方法】1994年から2006年に当院でPBCと診断され腹部CTを撮影された76例.まず腹部CTよりしV/SVを算出LV/SVが65未満をLV/SV Iow群6.5以上の群をLv/sv high群に分類した.2群について年齢性別体表面積cT撮影時の臨床病期分類血液検査胆管所見を含む病理学的検査生命予後を比較またCoxの比例ハザード法にて生命予後に関わる因子を解析した.次に経時的に腹部CTを撮影した無症候性PBCのうち無症候のまま経過した症例(a to a群)と症候性PBCへ進行した症例(a to s群)の無症候時のLV/SVを検討した【結果】LV/SV low群とLV/SV high群とでは年齢性別体表面積に有意な差はなかったLV/SV low群は有意に臨床病期が進行していた(P<O.05).またしV/SV low群は白血球数や血小板数血清アルブミンコリンエステラーゼが有意に低く総ビリルビン(TBil)やASTALPIgGが有意に高かった(P<005).病理学的検査ではScheuer分類での病期は両群に有意な差はなかったがLV/SV low群に胆管数減少と細胆管増生の所見が有意に多かった(P<0.05).生命予後はLV/SV low群が有意に悪かった(P〈0.05)生命予後に関わる因子はLV/SV(odd ratio l.67395%CIL222-2、290)T.Bil(O.067O.457一{}.974)であった. atoa群はatos群と比較し無症候時のLV/SVが有意に高かった(P〈O05).【結論】LV/SVの大小により胆管病変の程度が異なりLV/SVの測定によりPBCの予後が推測できた |
索引用語 |