セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 400 高齢男性の原発性胆汁性肝硬変に合併した肝細胞癌の3例 |
演者 | 佐藤亘(秋田大学消化器内科) |
共同演者 | 片岡英(秋田大学消化器内科), 後藤隆(秋田大学消化器内科), 大嶋重敏(秋田大学消化器内科), 渋谷友美(秋田大学消化器内科), 瀬川大輔(秋田大学消化器内科), 道免孝洋(秋田大学消化器内科), 姉崎有美子(秋田大学消化器内科), 石井元(秋田大学消化器内科), 山田育弘(秋田大学消化器内科), 鎌田健太郎(秋田大学消化器内科), 大西洋英(秋田大学消化器内科) |
抄録 | 【緒言】PBCは中年以降の女性に好発する疾患であり進行例では黄疸腹水静脈瘤を合併するが肝細胞癌の合併は稀とされてきた.今回我々は経過観察PBC症例おいて高齢男性に肝細胞癌を発症した3例を経験したので報告する【結果】2002年から現在まで当科経過観察中のPBC患者は45名(女性37名男性8名)であり女性PBC患者よりの発癌はなく(0/37(0%))男性PBCにおける発癌は8名工3例(375%)に認められ全て65歳以上の高齢者であった.【症例1】65歳男性.2004年3月肝機能障害で近医受診.USで肝腫瘍を認め当科入院. USで肝硬変S8に6c皿大の腫瘍を認め抗ミトコンドリアM2抗体陽性より背景肝はPBCと診断した.CT血管造影より肝細胞癌と診断.肝予備能良好より肝中央2区域切除術施行.組織所見はPBCから発症した中分化三二細胞癌であった. 【症例2】73歳男性.1992年検診で肝機能障害を指摘され当科受診抗ミトコンドリア抗体およびIgM高値を認め肝生検施行. PBC stage 1と診断し以後UDCA内服加療を開始した1999年の肝生検でPBC stage皿と診断し免疫抑制剤の内服を追加..2007年1月のUSでS2に4crn大の腫瘍を認め当科入院. CT血管造影より肝細胞癌と診断肝予備能良好より肝外側区域部分切除術施行.組織所見はPBCから発症した申分化二二細胞癌であった.【症例3176歳男性1982年よりPBCにて他院でUDCA内服加療されていた.2006年1月USで肝門葉に多発する肝腫瘍を認めCT血管造影より肝細胞癌と診断.多発肝細胞癌でありリザーバ・一一・動注療法を施行.画像上肝細胞癌の消失をみたが再発腫瘍あり動注療法を再施行.以降再発を繰り返しており2007年4月当院紹介.以降TACERFAを繰り返している.【結語】PBCにおいても肝発癌の可能性を念頭において経過観察すべきであり特に高齢男性では厳重な経過観察が必要であると考えられた. |
索引用語 |