| セッション情報 | 一般演題(口演) |
|---|---|
| タイトル | 402 肝切除が奏功した肝性脳症重症敗血症を発症した肝内外門脈静脈短絡の一例 |
| 演者 | 坂口孝宣(浜松医科大学医学部第2外科) |
| 共同演者 | 鈴木昌八(浜松医科大学医学部第2外科), 森田剛文(浜松医科大学医学部第2外科), 大石康介(浜松医科大学医学部第2外科), 鈴木淳司(浜松医科大学医学部第2外科), 福本和彦(浜松医科大学医学部第2外科), 稲葉圭介(浜松医科大学医学部第2外科), 中村達(浜松医科大学医学部第2外科), 今野弘之(浜松医科大学医学部第2外科) |
| 抄録 | 【背景】今回我々は肝性脳症重症敗血症を発症した肝内外門脈静脈短絡に対してCHDFによる全身管理後に肝切除を施行し症状改善の得られた一例を経験したので報告する.【症例】症例は75歳女性.平成12年早期胃癌で幽門側胃切除の既往あり.平成18年転倒による右大腿骨骨折を契機にうつ症状発症.慢性期病院に入院し約1年間ほぼ寝たきり平成19年4月には自発的発声が困難となる5月Ma1-10ry-Weiss症候群…のために吐血その際の採血にて肝機能異常アンモニア高値(258μg/d1)が判明した.造影腹部CTにてS5(最大径20mm)S8(最大径25mm)の2カ所の肝内門脈静脈短絡が発見され当科に5月下旬転院.肝性昏睡II度であった.血管造影MDCTにて肝湾曲部~右腎背面~下大静脈に至る肝外門脈静脈短絡の存在が確認された.精査中に尿路感染症(Klebsiella)からの重症敗血症DIC肝性昏睡V度となったがエンドトキシン吸着カラムCHDF等の集中管理にて症状軽快昏睡H度への改善を認めた.肝内短絡が2カ所あること肝外短絡が存在することより塞栓術では対処不十分と判断しCHDF離脱4日後に短絡を含めた肝部分切除術肝外門脈静脈短絡切断を施行した術後アンモニアは低下し昏睡は消失した.術後4ヶ月の現在他院にて歩行リハビリ中である.【考察1肝内門脈短絡は脳症発見を契機に発見され塞栓気温のIVRにて治療されることが多いしかし本症例のような短絡多発心外短絡合併症例もあり肝切除を考慮する必要がある.門脈静脈短絡の病態整理治療高等について文献的考察を加えて報告する |
| 索引用語 |