セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

406 高齢者の総胆管結石症例に対するダブルチューブステントの有用性

演者 服部武司(京都第一赤十字病院)
共同演者 船津英司(京都第一赤十字病院), 藤本荘太郎(京都第一赤十字病院), 孝橋道敬(京都第一赤十字病院), 山田展久(京都第一赤十字病院), 寄木溶行(京都第一赤十字病院), 角山沙織(京都第一赤十字病院), 秋武玲子(京都第一赤十字病院), 福居顕分(京都第一赤十字病院), 世古口悟(京都第一赤十字病院), 戸祭直也(京都第一赤十字病院), 中村英樹(京都第一赤十字病院), 奥山祐右(京都第一赤十字病院), 木村浩之(京都第一赤十字病院), 八木信明(京都第一赤十字病院)
抄録 【目的】当院では総胆管結石に対してはEST-Lを施行し一期的に切石を行うことを基本としている.しかし高齢者や重篤な合併症を有する症例では長時間の内視鏡処置が不可能な場合があり一期的切石が困難な症例も経験する.このような症例には内視鏡的胆管ドレナージ(EBD)を留置して経過観察をすることがある.その場合1本目EBD(シングルチューブステンティング:STS)では胆管炎や閉塞性黄疸の再発が多く当院では2本のEBD(ダブルチューブステンティングlDTS)が有効と考え施行している今回EBDのみで経過観察を行う場合STSに比べDTSが胆管炎や閉塞性黄疸の再発予防に有効であるかどうかを比較検討した.【方法1平成8年4月置ら平成19年3月までの11年で総:胆管結石に対し経十二指腸的内視鏡治療を689例行った.このうち高齢者や脳心疾患などの重篤な併存疾患を有するためDTSを行った21例(平均年齢:83.8歳男女比10:11)とSTSを行った13例(平均年齢:82.5歳男女比9:4)の計34例を対象としretrospec-tiveに胆管炎や閉塞性黄疸の再発率e無再発維持期間について比較検討した.【成績1再発癌はsTSが30.7%(4/13例)に対してDTsは14.3%(3/21例)と低い傾向がみられた.再発症例の最長の無再発維持期間はSTSの900日に対してDTSでは2100日と長かった. DTSにおいて7+5Frの無再発維持期間は1980日過7+7Frでは2100日でありステント径で有意差を認めなかった.STSでは1例にステントの脱落を認めたがDTSでは脱落例を認めなかった.【結論1総胆管結石症例で重篤な併存疾患を有し長時間にわたる内視鏡処置が困難な場合DTSは有効な処置と考えられた.
索引用語