セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

410 80歳以上の超高齢者胆石症の治療方針

演者 大谷泰雄(東海大学大磯病院外科)
共同演者 石井正紀(東海大学大磯病院外科), 数野暁人(東海大学大磯病院外科), 三朝博仁(東海大学大磯病院外科), 伊東功(東海大学大磯病院外科), 木勢佳史(東海大学大磯病院外科), 松山正浩(東海大学消化器外科), 矢澤直樹(東海大学消化器外科), 種田靖久(東海大学消化器外科), 堂脇昌一(東海大学消化器外科), 飛田浩輔(東海大学消化器外科), 今泉俊秀(東海大学消化器外科), 生越喬仁(東海大学消化器外科), 幕内博康(東海大学消化器外科)
抄録 【はじめに】近年多くの疾患に対して侵襲が少なく在院期間が短く早期の社会復帰が可能な治療が求められている.胆石症の治療では腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)の普及に伴い大きく変貌した.当院における超高齢者胆石症の現状について報告する.【対象】2003年4月から2007年9月までに経験した胆嚢・総胆管結石(肝内結石は除く)症例は361例で胆嚢結石238例(65.9%)総胆管結石(胆嚢結石併存や胆摘後)123例(34.1%)で80歳以上の超高齢者は62例(80歳代54例・90歳出8例)であった.治療方法や合併症について検討した.【結果】80歳以上の超高齢者胆石症62例のうち38例(613%)が総胆管結石を有していた.治療方法は胆嚢結石のみは22例術式は開腹胆摘13例・腹腔鏡下魚摘8例・PTGBDのまま転院1例.総胆管結石は40例で開腹手術11例(胆管空腸吻合3例・総胆管切開切石術8例)・腹腔鏡下手術6例(総胆管切開切石6例)・EPBD19例(開腹歯序2例+腹腔鏡下胆摘2例を含む)・PTPBD3例・PTBD留置のまま転院1例などであった.在院死亡症例は1例(多臓器不全1例)あり高齢者に特徴的なものはなかった合併症としては手術の術中や麻酔の影響によるものは超高齢者でも認められなかったが術後の食事摂取不良のためPEGの造設を余儀なくされたり転院先が決定せずに長期の入院を余儀なくされる症例が多かった.【まとめ1超高齢者の胆石症では総胆管結石の併存が多く全身状態不良のため腹腔鏡下手術は少なく開腹手術を選択している症例が多い.またEPBDは積極的に行った基礎疾患や合併症を踏まえた治療方法を選択することが重要である.
索引用語