セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 412 胆嚢癌の肝浸潤様式の臨床病理学的検討 |
演者 | 若井俊文(新潟大学消化器・一般外科) |
共同演者 | 白井良夫(新潟大学消化器・一般外科), 坂田純(新潟大学消化器・一般外科), 永橋昌幸(新潟大学消化器・一般外科), 味岡洋一(新潟大学大学院分子・診断病理), 畠山勝義(新潟大学消化器・一般外科) |
抄録 | 【目的】胆嚢癌の肝浸潤様式を検討しその予後判定における意義を解明する.【方法】根治切除が施行された胆嚢癌162症例のうち組織学的肝内直接浸潤(pHilflb以上)を認めた40症例を対象とした.リンパ管内皮マーカー(D2-40モノクローナル抗体)血管内皮マーカー(CD34モノクローナル抗体)を用いた免疫組織化学染色を行いグリソン鞘内進展の癌先進部の肝浸潤様式を検討した.【結果】24例にグリソン鞘内進展を認めうちリンパ管浸潤陽性は24例静脈浸潤陽性は2例であった.9例に転移結節を認め7例は肝内直接浸潤単独であった.グリソン鞘内進展を認めた24例における肝内直接浸潤の深さとグリソン出品進展部までの距離に有意な相関関係を認めた(correlationcoethcient[r]= O.52361; P = O.0086:formUlay ・ 1.972+0.137x).肝浸:潤様式(P<O.001)および癌遺残の有無(P<0001)が独立した予後規定因子であった.肝切除術式は予後に影響を与えていなかった(P=0.9033).転移結節を認めた9例は術後11か月以内に原病死した【結論】胆嚢癌の肝浸潤様式はグリソン鞘内進展が主体でありその組織学的進展様式はリンパ行性進展が主体である.グリソン鞘内進展と肝内直接浸潤の深さとの回帰式は適切な肝切離マージンを決定する際に有用である. |
索引用語 |