セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 417 進行・再発胆管癌治療に対する集学的治療-局所療法と化学療法相乗効果- |
演者 | 安藤秀明(中通総合病院外科) |
共同演者 | 小池善和(中通総合病院薬剤部), 小貫学(中通総合病院外科), 福田耕二(中通総合病院外科), 高橋徹(中通総合病院外科), 中山真緒(中通総合病院外科), 明石建(中通総合病院外科), 田中雄一(中通総合病院外科), 花岡農夫(中通総合病院外科) |
抄録 | 【緒言】胆管癌で根治の期待できる治療法は切除であるがその解剖学的特性により非切除となる症例は少なくない.これまで非切除症例には胆道ステント治療に加え局所放射線治療や局所熱凝固療法をおこない一定の成績を上げてきたしかし遠隔転移やリンパ節転移などをコントロールできないという限界があった.一方近年胆管癌にも有効な化学療法剤が臨床使用されるようになってきた今回局所療法に化学療法を併用して成績が向上したので報告する.【対象】過去5年間当院で治療した進行非切除10例・再発胆管癌症例10例に集学的局所療法にGEM併用症例を検討した.治療成績は以前に化学療法を併用せず集学的局所治療を行った37例と比較した.【方法】局所療法は胆道閉塞に対してステント治療を行い可能な症例では胆道腔内照射を行いその後GEM1000mg/ln2を3投1休で投与した.またGEM投与中にPDとなる症例にはS-1投与に変更した.経過中に胆道感染には積極的ドレナージを行い門脈・肝静脈閉塞には早期に血管ステント治療を施行した.【結果】GEM投与によるGrade4以上の有害事象はなくすべて外来で治療可能であった.胆道感染のため化学療法が中断されることが多いためDose intensityは354.9mg/body/wであった.ステント治療のみの生存期間中央値(以下MST)は7.8ヶ月GEM併用で12.9ヶ月であった、さらに腔内照射施行例では162ヶ月とGEM併用で20.1ヶ月再発症例ではGEM非施行で6.3ヶ月GEM併用で14.7ヶ月であった.【まとめ】これ.まで肝門部胆管癌における腔内照射などにより一定のコントロールが可能であったが遠隔転移が治療限界であった.今回の結果で局所集学的治療に化学療法を併用することによりさらなる予後向上できることが示唆された. |
索引用語 |