セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

426 術前の3D-CTが有用であった腹腔・上腸間膜動脈閉塞を伴った膵頭部癌の1例

演者 鈴村和大(兵庫医科大学外科)
共同演者 斉藤慎一(兵庫医科大学外科), 黒田暢一(兵庫医科大学外科), 平野公通(兵庫医科大学外科), 岡田敏弘(兵庫医科大学外科), 王孔志(兵庫医科大学外科), 麻野泰包(兵庫医科大学外科), 佐竹真(兵庫医科大学外科), 藤元治朗(兵庫医科大学外科)
抄録 症例は69歳男性.近医にて膵頭部腫瘍を指摘され精査加療目的にて当院入院.腹部造影CTにて膵頭部に約15cm大の不均一に造影される腫瘍を認め膵管の拡張を認めた.また大動脈壁に石灰化を認めた.Three dimensional computed tomography(3D-CT)では腹腔動脈と上腸間膜動脈は根部で共通幹を形成していた.しかしその起始部は確認できなかった.さらに下腸間膜動脈が発達しており結腸辺縁動脈を介して中結腸動脈から腹腔動脈と上腸間膜動脈の共通幹に血液を供給していると考えられた.よって動脈硬化性の腹腔動脈と上腸間膜動脈の共通幹閉塞と診断これら動脈側副路である結腸間膜動脈を損傷しないように幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した膵頭十二指腸切除術の術前に血行動態を把握することは重要でありそのために3D-CT検査は有用であると思われた.
索引用語