セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
428 男性に発生した膵Solid-pseudopapillary tumor 4例の検討
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演者 |
平井優(山梨大学第一外科) |
共同演者 |
板倉淳(山梨大学第一外科), 渡邉光章(山梨大学第一外科), 岡本廣挙(山梨大学第一外科), 藤井秀樹(山梨大学第一外科) |
抄録 |
膵Solid-pseudopapillary tumor(SPT)は若年女性に好発する比較的稀な低悪性度の腫瘍である.典型例では画像上繊維性被膜を有し嚢胞成分と充実性成分が混在する像を呈する【目的】SPTの男性例は女性例に比べ未だ報告が少なく症例の蓄積が必要であると考えられる.【方法】今回我々は男性に発生したSPT4例を経験したので画像的臨床病理学的な検討を行った。【成績】発症年齢は30歳~35歳で平均32.5歳だった.主訴は1例のみ心窩部痛があったが他は無症状だった.CT検査ではいずれも遅延相で淡く造影された病理組織学的には腫瘍サイズは直径3ρcm~6.5cmで平均4.4cmだった.石灰化は3例に認めた.嚢胞成分は1例に認めるのみだった.被膜は2例に認めた.周囲への浸潤像は2例に認めた.当科におけるSPTの男性例では一般的な女性例に比べ若干平均年齢が高く被膜浸潤や膵実質浸潤といった組織浸潤を伴う頻度が高い傾向にあった.【結論】SPTの男性例では生物学的特性が女性例と若干異なる可能性も考えられ画像診断病理組織学的に典型的ではない症例がある可能性を考慮すべきであると考えられた. |
索引用語 |
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