セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 433 食道静脈瘤に対するEVL単独療法による治療成績の検討 |
演者 | 赤澤直樹(国立国際医療センター消化器科) |
共同演者 | 正木尚彦(国立国際医療センター消化器科), 酒匂赤人(国立国際医療センター消化器科), 矢田智之(国立国際医療センター消化器科), 山田晃弘(国立国際医療センター消化器科), 白井聖一(国立国際医療センター消化器科), 吉田岳市(国立国際医療センター消化器科), 雅楽川英樹(国立国際医療センター消化器科), 桜井俊之(国立国際医療センター消化器科), 長沖祐子(国立国際医療センター消化器科), 永田尚義(国立国際医療センター消化器科), 矢郷祐三(国立国際医療センター消化器科), 大嶋隆夫(国立国際医療センター消化器科), 笹島圭太(国立国際医療センター消化器科), 小早川雅男(国立国際医療センター消化器科), 秋山純一(国立国際医療センター消化器科), 柳瀬幹雄(国立国際医療センター消化器科), 今村雅俊(国立国際医療センター消化器科), 上村直実(国立国際医療センター消化器科) |
抄録 | 【目的1食道静脈瘤に対して簡便で合併症も少ないという理由でEVL単独療法を中心に行っている食道静脈瘤に対するEVL単独療法の生存期間再出血率再治療率などを検討する.【方法】対象は2005年1月1日より2006年12月30日までに食道静脈瘤に対して初めてEVL治療を受けた症例.退院後初回EVLを施行した日を「再治療日」退院後に静脈瘤よりの出血を認めたものを「再出血」と定義し生存期間や再出血再治療までの期間などを検討した.【結果1男性/女性:52/15例平均年齢05.6歳.緊急/待機:20/47例基礎疾患は肝硬変63例(HBV/HCV/Alc/その他:2/29/21/14例)t非肝硬変4例.Child-Pugh分類ではA/B/C:21/23/23例.術者は内視鏡経験年数1年未満/1~2年/2~3年/4年以上:20/27/11/9例.平均390士270日間の観察にて死亡24例一年生存率74%.死因は肝不全14例肝細胞癌3例食道静脈瘤破裂1例.平均生存日数637日再出血11例再治療28例退院後フォロー期間中の平均治療回数O.61回.処置に伴う合併症は0例初回EVL後7日以内の急性期再出血は3例利尿剤増量を要する腹水増悪が15例にみられた.Cox比例ハザードモデルを用いた検討では生存期間において肝細胞癌の発症歴あり門脈塞栓あり、Chld-Pugh分類A/B群に対してC群が また再出血および再治療までの期間では待機例に対して緊急例がそれぞれ有意差(p〈0.05)をもって危険因子であった.内視鏡経験年数は1年未満と4年以上では再出血までの期間に有意差(p=0.048)が見られたが多変量解析では有意差は見られなかった【結論】食道静脈瘤に対するEVLは簡便で経験の浅い内視鏡医でも安全に施行できる.定期的な観察と再発を認めた際の追加治療を行うことでEVL単独で十分な治療成績が得られることが示唆された. |
索引用語 |