セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 441 3DCT解析ソフトを用いた健常人ドナー移植肝における中肝静脈枝解剖の解析・評価 |
演者 | 萱島寛人(九州大学消化器・総合外科) |
共同演者 | 武冨紹信(九州大学消化器・総合外科), 福原崇介(九州大学消化器・総合外科), 森田和豊(九州大学消化器・総合外科), 植田茂(九州大学消化器・総合外科), 實藤健作(九州大学消化器・総合外科), 井口友宏(九州大学消化器・総合外科), 米村祐輔(九州大学消化器・総合外科), 原田昇(九州大学消化器・総合外科), 丸山晴司(九州大学消化器・総合外科), 杉町圭史(九州大学消化器・総合外科), 山下洋市(九州大学消化器・総合外科), 吉住朋晴(九州大学消化器・総合外科), 副島雄二(九州大学消化器・総合外科), 前田貴司(九州大学消化器・総合外科), 前原喜彦(九州大学消化器・総合外科) |
抄録 | 【はじめに】生体肝移植ではドナーの脈管解剖の把握特に右葉グラフトでは中肝静脈枝であるV5. V8の解剖把握が必須である.【対象と方法】(1)3DCT解析ソフトを用いて精査したドナー候補209例での中戸静脈枝V5・V8の解剖(2)実際の右葉グラフトドナー ZZ例でのV5V8の解剖の分布その還流領域と再建率について検討した.【結果】(1)中肝静脈が末梢まで走行して数本のV5を分岐するのは26例(124%)のみで180例(86.1%)は中肝静脈中枢側でV5とV4に分岐しV5が単独分岐する型が88例(42.1%)二本分岐する型が92例(44.0%)であった.V8は中肝静脈根部より単独分岐する型が110例(52.6%)中肝静脈根部とその末梢側より二本分岐する型が84例(40.2%)であった.(2)中肝静脈が末梢まで走行するのは5例でV5の還流領域は平均6.7%で再建率は0例(0%)であった.V5単独分岐型は15例で還流領域は平均225%で再建率は12例(80%)であった.二本分岐型は18例で還流領域は各々平均11.6%5.6%で再建率は7例(39%)2例(11%)であったV8は単独分岐型が23例で還流領域は平均10.0%で再建率は9例(39%)であった.二本分岐型は15例で還流領域は各々平均2.2%79%で再建率は0例(0%)3例(20%)であった.【まとめ】V5は3型V8は2型に脈管分類が可能であった.また各々単独分岐型では還流領域が広く再建が必要な症例を多く認めた.3DCT解析ソフトによる肝臓の脈管解剖把握は有用で中肝静脈枝の還流領域の把握詳細な術前シミュレーションが可能となりより確実で安全なドナー手術に寄与できるものと考えられる |
索引用語 |