セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

442 Crohn病におけるInfliximab療法の適応について

演者 山形和史(弘前大学消化器血液内科)
共同演者 石黒陽(弘前大学光学医療診療部), 櫻庭裕丈(弘前大学消化器血液内科), 三上達也(弘前大学消化器血液内科), 佐々木義雄(青森市民病院第三内科), 畑田康政(社会保険中央総合病院消化器内科), 福田眞作(弘前大学消化器血液内科), 棟方昭博(弘前大学)
抄録 【目的lCrohn病におけるInfliximab療法は高い緩解導入・外痩閉鎖効果が認められている.一方本症における狭窄穿孔は外科的治療となる症例が多い今回Inniximab療法の適応症例とタイミングについて検討することを目的とした.【方法】Crohn病26例について狭窄・痩孔がなく高度な炎症を有する非狭窄群(n=9)狭窄・人孔症例17例を手術施行群(nニ7)と手術未施行群(n= 10)の計3群に分けて投与前後のIOBDEDの継続について検討したi【結果】非狭窄群手術施行群手術未施行群の各課における平均年齢は27歳32歳31歳男女比は5:45:26:4罹患範囲は小腸・大腸型:大腸型が6:35:29:1であった.平均罹患期間は7年9年11年でありInfliximab療法前の平均入院回数は2.3回4.1回4.6回平均手術回数は0.2回12回0.7回であった.投与開始からの平均観察投与期間は各省で17.2ケ月t202ヶ月、24.3ヶ月であった.投与前の各項の101BDスコアは3.6点3.1点3.9点であった.手術施行群ではInfHximab療法開始後に7例申1例で入院のエピソードがあったのに対して手術未施行群では10例中5例に入院歴があった.手術施行群では平均101BDスコア0.57点と投与前に比して有意な改善がみられた(p〈O05)手術未踏行器では下痢・血便の消失は見られt痩孔の増悪はなかったものの狭窄所見による腹痛腹部膨満感の症状が残存し平均10BDスコア3.3点と改善がなかった。また手術未施行群では全例でfull dose EDあるいは食事療法を余儀なくされていた.ほとめ】いずれの群においても増悪がなかったこと一方難治性の狭窄・酔臥を有する症例ではIndiximab療法のみで良好なQuality of 1ifeを維持することが難しいことから狭窄・痩孔症例は術後投与がより望ましくかつ高い緩解維持効果が保たれると考えられた.
索引用語