セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 450 肛門病変を有する潰瘍性大腸炎症例に対する大腸全摘術 |
演者 | 舟山裕士(東北労災病院大腸肛門外科) |
共同演者 | 高橋賢一(東北労災病院大腸肛門外科), 福島浩平(東北大学生体調節外科), 小川仁(東北大学生体調節外科), 三浦康(東北大学生体調節外科), 長尾宗紀(東北大学生体調節外科), 小山淳(東北大学生体調節外科), 工藤克昌(東北大学生体調節外科), 神山篤史(東北大学生体調節外科), 林啓一(東北大学生体調節外科), 佐藤学(東北大学生体調節外科), 徳村弘実(東北労災病院外科), 佐々木巌(東北大学生体調節外科) |
抄録 | 潰瘍性大腸炎に対する標準術式は回腸嚢肛門(管)吻合術であるが重症例難治例では肛門管内にも高度な病変を有する例がまれならず存在し時に痔撰を合併し排便機能に影響を及ぼすため肛門温存術式の障害となる.今回我々は肛門病変を有する潰瘍性大腸炎症例に対する術式の選択とともに成績について検討した.【症例】肛門病変を有した症例は11例(男:女=6:5)手術時年令40.2(26-52)才初回手術時において重症度は軽症2例中等症4例重症5例で罹患範囲は全大腸炎型9例左側大腸炎型2例で施行術式は肛門温存術式が計9例t(3期分割手術6例2期分割手術3例回腸肛門吻合術7例回腸肛門管吻合術2例)一期的全結腸直腸切除が1例大腸亜全摘が1例であった.痔痩は高度な粘膜病変からの波及によるものであるため分類困難例が多いが自民痔痩8例直腸膣Pt 2例r坐骨直腸窩登臨1例であった.【肛門温存術式】ジャックナイフ体位にて粘膜切除coring out括約筋修復術の後砕石位にて回腸肛門吻合と直腸六諭は膣側からの修復それ以外は直腸側からの修復術をおこなった.回腸肛門管吻合術例では砕石位にて吻合後にcoring out括約筋修復術をおこなった.【成績】現在9例においてストーマ閉鎖を終了しており.痔痩の再発はなく漏便は若干多いが良好な排便機能を保っている.大腸亜全摘の1例ではCro㎞病が否定できないため経過観察中である.【まとめ】潰瘍性大腸炎においても痔凄の合併はまれではなくこのような症例に対し括約筋修復術と痔痩根治術を併施することで肛門温存術式が可能であった. |
索引用語 |