セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P001 逆流性食道炎を伴い認識困難であった微小SM食道癌の1例

演者 土田知宏(癌研有明病院消化器内科)
共同演者 林裕子(癌研有明病院消化器内科), 岸原輝仁(癌研有明病院消化器内科), 石山晃世志(癌研有明病院消化器内科), 吉本和仁(癌研有明病院消化器内科), 平澤俊明(癌研有明病院消化器内科), 植木信江(癌研有明病院消化器内科), 文園豊(癌研有明病院消化器内科), 小川大志(癌研有明病院消化器内科), 倉岡賢輔(癌研有明病院消化器内科), 浦上尚之(癌研有明病院消化器内科), 山本頼正(癌研有明病院消化器内科), 帯刀誠(癌研有明病院消化器内科), 藤崎順子(癌研有明病院消化器内科), 星野恵津夫(癌研有明病院消化器内科), 五十嵐正広(癌研有明病院消化器内科), 高橋寛(癌研有明病院消化器内科)
抄録 【はじめに】食道癌が早期発見されるようになり表在食道癌に対するEMRが標準化しつつある今回我々は逆流性食道炎治療後EMRを行った微小SM食道癌を経験したので報告する.【症例】70歳男性.【既往歴】2006年9月早期胃癌に対しESD施行. HP陽性であったため除菌療法を施行.【嗜好歴】喫煙1日10本飲酒毎日焼酎2合.fiushing(+).【原病歴】2007年5月経過観察目的に内視鏡検査を行い食道ルゴール不染が認められた.生検にて扁平上皮癌と診断された.しかし逆流性食道炎を伴っていたため病変の範囲診断が困難であった.PPI内服開始し2ヶ月後再検査行ったところ5mm大のルゴール不染として認識された.通常内視鏡診断による深達度はLPMと判断されたがNBI診断ではMMもしくはSMIが疑われた.ご本人同意の下診断的治療目的にEMRを行った、病理組織学的診断にて深達度はSM1と診断された.【結語】NBIシステムにより微小表在食道癌の報告が散見されるようになっている.しかし微小SM食道癌の報告は少なく微小SM食道癌の内視鏡特徴は明かではない.逆流性食道炎を伴った表在食道癌はルゴール染色はもとよりNBI検査でも認識が困難である.微小であってもSM食道癌である場合も念頭に置き早期に逆流性食道炎の治療を行っておく必要があると考えられた.
索引用語