セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P007 ステロイドが著効しモンテルカストで寛解維持した好酸球性食道炎の1例 |
演者 | 米山靖(新潟市民病院消化器科) |
共同演者 | 河久順志(新潟市民病院消化器科), 濱勇(新潟市民病院消化器科), 横尾健(新潟市民病院消化器科), 相場恒男(新潟市民病院消化器科), 和栗暢生(新潟市民病院消化器科), 古川浩一(新潟市民病院消化器科), 杉村一仁(新潟市民病院消化器科), 五十嵐健太郎(新潟市民病院消化器科), 月岡恵(新潟市民病院消化器科), 橋立英樹(新潟市民病院病理科) |
抄録 | 症例は50歳男性.心窩部痛・嘔吐を主訴に他院受診上部消化管内視鏡検査で軽度食道炎・胃炎を指摘されH2受容体拮抗薬等を内服するも症状の改善なく入院となった.血液学的検査・腹部超音波・腹部CTで異常所見を認めず当院での精査を希望し転院となった.入院時検査所見で末血中好酸球の増加を認め抗核抗体は弱陽性.糞便中の寄生虫卵は陰性胃十二指腸造影で明らかな狭窄は認めなかったが上部消化管内視鏡検査で食道粘膜全体の白濁・浮腫状・敷石様変化・血管透見性の低下といった所見が観察され生検組織内に著明な好酸球浸潤を認めた.胃・十二指腸四部にも粘膜内好酸球浸潤は認めたが食道に比し軽微であった.以上より好酸球性食道炎と診断しPSL20mg内服を開始したところ嚥下困難・心窩部痛・嘔気等は劇的に改善・消失した.その後の内視鏡検査では食道粘膜の浮腫は軽減血管透見像は回復生検標本上好酸球浸潤は著明に減少.PSLを漸減し5mgとすると同時にモンテルカスト10mgの内服を併用し寛解維持した. |
索引用語 |