| セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
|---|---|
| タイトル | P008 長期生存が得られた食道原発小細胞癌の1例 |
| 演者 | 土方康孝(愛知医科大学消化器内科) |
| 共同演者 | 笠原明仁(愛知医科大学消化器内科), 田村泰弘(愛知医科大学消化器内科), 伊藤義紹(愛知医科大学消化器内科), 大橋知彦(愛知医科大学消化器内科), 徳留健太郎(愛知医科大学消化器内科), 河村直彦(愛知医科大学消化器内科), 金澤太茂(愛知医科大学消化器内科), 小林邦夫(愛知医科大学消化器内科), 宮下勝之(愛知医科大学消化器内科), 佐藤顕(愛知医科大学消化器内科), 飯田章人(愛知医科大学消化器内科), 服部芳彦(愛知医科大学消化器内科), 佐藤真理(愛知医科大学消化器内科), 十倉佳史(愛知医科大学消化器内科), 筒井茂(愛知医科大学消化器内科), 舟木康(愛知医科大学消化器内科), 宮田充樹(愛知医科大学消化器内科), 米田政志(愛知医科大学消化器内科), 春日井邦夫(愛知医科大学消化器内科) |
| 抄録 | 【背景】食道原発悪性腫蕩のうち小細胞癌の頻度は少なく生存期間は平均5.3ヶ月と極めて予後不良であるとされる.今回我々は肺小細胞癌の標準的化学療法に準じたCP療法で長期生存が可能であった1例について報告する.【症例】症例80歳男性.平成16年10月頃より嚥下時のつかえ感を主訴に当科受診.上部消化管内視鏡検査にて胸部下部食道に長径3cm内殿の1/3周をしめる潰瘍を伴った粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認め生検組織病理検査にて小細胞癌であった.諸検査iにて転移は認めずStage 2(T3NOMO)と診断した.インフォームドコンセントを得た上で肺小細胞癌の標準的治療法CP(CDDP 60mg/m2 DaylCPT-1160mg/m2 Dayl2)の化学療法と放射線治療(総量70Gy)を施行. CP療法2クール中に白血球減少を認めた為CP療法を終了とし外来にて経過観察となった.経過観察中での内視鏡検査等では腫瘍の再発転移は認めなかったが2006年9月の腹部造影CT検査にて多発肝転移を認めたため入院となった.入院後精査にてさらに多発骨転移も認めCP療法を再度施行し3クール施行後のCT検査にて転移巣の縮小を認め外来経過観察となった.2007年4月頭部MRIにて脳転移を認めCP療法と放射線治療(総量40Gy)施行後転移巣縮小し一時退院となるが2007年8月より全身倦怠感食欲不振を主訴に再入院となり化学療法も考慮したが腎機能低下t全身状態悪化より化学療法の適応なく緩和医療中心となり第8病日永眠された【考察】本症例はCP療法にて腫癌の再発転移なく1年以上全身状態は良好であった.初発時のCP療法で白血球減少などの副作用出現あり肝転移時にはCPT-11のUGTIA1遺伝子多型検索にて(TA)6/(TA)7(Hetero)の結果減量投与にて効果を認め約3年生存可能であった極めて稀な症例と思われた. |
| 索引用語 |