セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P012 食道・十二指腸同時穿孔の1例 |
演者 | 亀井奈津子(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科) |
共同演者 | 朝倉武士(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 上原悠也(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 野田顕義(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 三浦和裕(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 川嶋八也(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 榎本武治(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 戸部直孝(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 田中圭一(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 大坪毅人(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 高野俊史(聖マリアンナ医科大学病理学), 高木正之(聖マリアンナ医科大学病理学) |
抄録 | 【はじめに】消化管穿孔はよく遭遇するが多発する消化管穿孔は稀である.同時に食道と十二指腸に消化管穿孔を認めた1例を経験したので報告する.【症例】71歳の男性.【既往歴】逆流性食道炎十二指腸潰瘍気管支喘息.【起始経過】56歳時頃から逆流性食道炎十二指腸潰瘍で内服治療を行っていた.腹部膨満食欲不振が出現.翌日腹痛背部痛呼吸苦出現したため近医を受診.胸部単純写真で右気胸と腹腔内free airを認め胸腔ドレーンを挿入.胸腔ドレーンから消化管内容液と思われる排液が見られ横隔膜損傷を疑われ当院に緊急搬送された.来院時身体所見は血圧84/72mmHg脈拍109回/分4L酸素投与でSAT99%右呼吸音の低下腹部膨満腹部全体的に圧痛筋性防御を認めた.CTで食道穿子L右気胸十二指腸穿孔と診断し同日緊急手術を施行.【手術所見】全身麻酔後内視鏡を施行食道全体の粘膜は脱落し下部食道に穿孔部を認めた.十二指腸球歴に著名な変形を認めた.右第5肋間で開胸すると下部食道に約し5cmの穿孔部が見られ奇静脈右気管動脈迷走神経を切離し中下部食道を摘出.摘出部にドレーンを挿入し胸腔ドレーンを右胸腔に挿入続いて正中切開で開腹.膿性腹水十二指腸球部前面に穿孔部穿孔部単純閉鎖・大網被覆を施行.胃痩腸痩を造設しドレーンを挿入して手術終了.術後縦隔炎を生じたが軽快し粒餌から経管栄養を行い全身状態の改善を図っている.【まとめ】問診上薬物誤飲の既往はなく内視鏡でも食道には粘膜の脱落・全層性炎症所見を認めたが口腔内咽頭内には所見は認めず穿孔の原因は不明であった.同時に食道と十二指腸に原因不明な消化管穿孔を発症した稀な1例を経験したので報告する. |
索引用語 |