セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P020 当院における胃粘膜下腫瘍に対するEUSの時代的変化

演者 松村倫明(千葉大学医学部腫瘍内科)
共同演者 新井誠人(千葉大学医学部腫瘍内科), 田中健史(千葉大学医学部腫瘍内科), 中本晋吾(千葉大学医学部腫瘍内科), 別宮壇(千葉大学医学部腫瘍内科), 伊東賢一(千葉大学医学部腫瘍内科), 小林倫子(千葉大学医学部腫瘍内科), 鈴木拓人(千葉大学医学部腫瘍内科), 坂井雄三(千葉大学大学院COE), 神津照雄(千葉大学附属病院光学医療診療部), 横須賀收(千葉大学医学部腫瘍内科)
抄録 【目的】近年gastrointestinal stromal tumor(GIST)という概念が報告されて以降さまざまな研究報告からそのmalignant potentia1が明らかにされ粘膜下腫瘍に対する考え方は変化してきた.そこで今回当院において過去7年間に胃粘膜下腫瘍に対して施行したEUS症例133例についてその患者背景発生部位大きさEUS所見EUS診断の時代的変化についての検討を行った.【方法12001年7月から2007年12月までの期間に胃粘膜下腫瘍(粘膜下腫瘍様の病変を含む)の精査目的で超音波内視鏡(EUS)を試行した133例(115人)に対しその患者背景発生部位大きさ内部エコー所見EUS診断を検討した.複数回施行した例は初回の所見のみ解析対象とした.年代順にA群(58例2005年まで)とB群(57例2006年以降)に分け時代的変化の有無についての検討を行った.【結果】2001年からの2006年までの胃粘膜下腫瘍に対するEUS検査件数(年間)は4712133425例であった.2007年1月半ら10月まででEUS検査件数は35例であった。対象症例115例の平均年齢は56.3±14.5歳男性62例女性53例平均腫瘍径は20.3±11.6mm発生部位はC28例M67例A20例であったAB両月間で年齢性別腫瘍径発生部位に有意差は認めなかった内部エコー所見はcystic lesionがA群に多く見られた(p〈0.01カイ2乗検定).EUS診断としてはGIMTがB群に多く(38例p〈0.Ol)A群では嚢胞が多くみられた(15例p<0.01).【結論】EUSを含めた胃粘膜下腫瘍精査の重要性が認識されたことによりt精査依頼件数が増加している.GIMTと診断される症例数も増加しておりEUS-FNAを含めた更なる精査適切なフォローーアップまた治療へと結びつけることができた.
索引用語