| セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
|---|---|
| タイトル | P022 当院における上部消化管内視鏡的異物除去術の検討 |
| 演者 | 杉本啓之(安城更生病院内科) |
| 共同演者 | 鶴留一誠(安城更生病院内科), 児玉祐加子(安城更生病院内科), 岡田昭久(安城更生病院内科), 竹内真実子(安城更生病院内科), 細井努(安城更生病院内科), 山田雅彦(安城更生病院内科) |
| 抄録 | 【目的】上部消化管異物は緊急内視鏡の対象として紹介されることが多い.当院における上部消化管異物に対する内視鏡的異物除去術の治療成績について検討したので報告する.【対象と方法】2002年7月から2007年9月までの5年間に上部消化管内視鏡検査もしくは治療を施行された29095例のうち内視鏡的異物除去術を施行された32例(0.11%)を対象とし年齢性別存在部位異物の種類発症原因及び背景治療方法合併症について検討した.【結果】年齢は2歳から92歳までと幅広く平均年齢は56.0歳であった.このうち65歳以上の高齢者が15例(468%)15歳以下の子供が5例(15.6%)を占めた.性別は男性18例女性14例であった.存在部位は食道18例胃14例であり異物の種類としてはPress througb pack(PTP)8例食物残渣7例寄生虫7例コイン4例魚骨2例歯科治療具1例入れ歯1例防腐剤1例ボタン電池1例であった.処置具として鉗子を24例(キャップ併用6例オーバーチューブ併用1例)ネットを7例に使用し残る1例は食道の肉塊を胃内へ落とした.PTP8例中6例が高齢者でありコイン及びボタン電池の誤飲は5例全例が子供であった。発症背景として脳疾患(脳梗塞Parkinson病)4例食道癌術後2例精神科疾患1例を認めた.異物は全例で内視鏡的に除去可能であったが合併症として2例が食道裂創から縦隔炎を来たし入院となった(うち1例は縦隔ドレナージを要した).【結語】上部消化管異物は合併症なく安全に内視鏡的に除去できるものが大多数であったが縦隔炎を来たした症例も存在した.術前の問診によって異物の情報をできるだけ詳しく聴取し異物の種類・性質をよく把握した上で適切な処置具を選択し内視鏡的除去術を施行すると共に症例によっては内視鏡的治療に固執せず他科へ協力を求めることが重要であると考えられた |
| 索引用語 |