| セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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| タイトル | P023 Helicobacter Pylori陰性で内視鏡的萎縮を伴わず粘膜下腫瘍様の形態を呈した非腸型非胃型胃癌の1例 |
| 演者 | 中田和智子(国際医療福祉大学三田病院消化器センター) |
| 共同演者 | 吉田昌(国際医療福祉大学三田病院消化器センター), 小山秀彦(国際医療福祉大学三田病院消化器センター), 山本夏代(国際医療福祉大学三田病院消化器センター), 黒田純子(国際医療福祉大学三田病院消化器センター), 久保田啓介(国際医療福祉大学三田病院消化器センター), 諏訪達志(国際医療福祉大学三田病院消化器センター), 太田恵一朗(国際医療福祉大学三田病院消化器センター), 真船健一(国際医療福祉大学三田病院消化器センター), 北島政樹(国際医療福祉大学三田病院消化器センター), 板橋正幸(国際医療福祉大学三田病院病理部) |
| 抄録 | Helicobacter Pylori(H. Pylori)の感染診断には偽陰性や萎縮による陰性化の問題がある.尿素呼気試験を含む複数の診断法に加えて胃粘膜萎縮の評価がなされた非噴門部のH. Pylori陰性胃癌の報告は検索されなかった.【症例】48歳女性【現病歴】前景にて検診目的で行った上部消化管内視鏡検査で異常を指摘された.【検査所見】抗H. Pylori抗体陰性尿素呼気試験陰性.【上部消化管内視鏡】胃窃隆部後壁に10mm大の粘膜下腫瘍様の病変を認めた.胃角部でregular arrange-ment of the collecting venulesは陽性で内視鏡的萎縮を認めなかった.【病理組織診断】高分化型腺癌.H. Pylori陰性【経過】噴門側胃切除術(食道一胃吻合)施行.【病理組織診断】高分化型管状腺癌非腸型・非胃型T1(SM)【考ge1 H. Pylori陰性胃癌の報告の多くは一種類の検査法によるもので信頼できるH. Pylori陰性胃癌の情報は極めて少ない。本症例では血中抗体組織標本尿素呼気試験においてH. Pylori陰性でありH. Pyloriと関連しない発癌について示唆し得る貴重な症例である.粘膜下腫瘍様の形態を示す胃癌の病理組織分類としては(1)粘膜下異所腺と関連するもの(2)粘膜下への癌浸潤によるもの(3)リンパ細網組織の増生を伴うものがあるが本症例は粘膜下異所腺やリンパ細網組織の増生は見られず(2)に当たると考えられる.【結語】発癌機序発育形態発生母地に関して興味深い胃癌の1例を報告した |
| 索引用語 |