セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P024 粘膜下腫瘍の形態を呈し胃憩室内に発生した胃癌の一例

演者 岡本史樹(防府消化器病センター・防府胃腸病院外科)
共同演者 三浦修(防府消化器病センター・防府胃腸病院外科), 山田卓司(防府消化器病センター・防府胃腸病院外科), 川野豊一(防府消化器病センター・防府胃腸病院外科), 松崎圭祐(防府消化器病センター・防府胃腸病院外科), 森田真(防府消化器病センター・防府胃腸病院外科), 岡崎幸紀(防府消化器病センター・防府胃腸病院内科), 八尾隆史(九州大学大学院医学研究院形態機能病理)
抄録 症例は46歳男性平成18年4月に検診の上部消化管内視鏡検査で胃粘膜下腫瘍を指摘された.胃前庭部後壁に約2cmの中心陥凹を伴う隆起を認め胃粘膜下腫瘍と診断した.その時点では治療せず経過観察3カ月から半年ごとに内視鏡検査を行っていたが平成19年5月の検査で増大傾向認め手術を目的に平成19年7月に入院となった.7月3日に幽門側胃切除術D1郭清施行した.摘出標本で胃前庭部後壁に径4cmの中心陥凹を伴う隆起性病変みとめ顕微鏡的に粘膜下層の陥入とそれを取り巻く粘膜筋板様の所見をみとめ憩室内に発生した胃癌と診断した.病理組織診断で高分化腺癌一部粘膜下層への浸潤をみとめた.胃粘膜下腫瘍の形態を呈し胃憩室内に発生した高分化腺癌を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.
索引用語