| セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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| タイトル | P026 胃原発小細胞癌の一例 |
| 演者 | 山口隆志(奈良社会保険病院消化器内科) |
| 共同演者 | 光山俊行(奈良社会保険病院消化器内科), 坂尾将幸(奈良社会保険病院消化器内科), 中島淳(奈良社会保険病院消化器内科), 柴谷伸行(奈良社会保険病院消化器内科), 藤村和代(奈良社会保険病院消化器内科), 川島雅央(奈良社会保険病院消化器外科), 山中健也(奈良社会保険病院消化器外科), 藤井英明(奈良社会保険病院消化器外科), 眞島奨(奈良社会保険病院消化器外科), 鍛利幸(奈良社会保険病院消化器外科), 嶌原康行(奈良社会保険病院消化器外科), 板垣康(奈良社会保険病院放射線科), 市島國雄(畿央大学) |
| 抄録 | 胃原発の小細胞癌は稀な腫瘍であり一般の腺癌に比べ浸潤傾向が強く転移もしゃすいため予後不良である.今回我々は胃原発と診断した小細胞癌を経験したので報告する.症例は80歳の女性.心窩部痛を主訴に来院した.上部消化管内視鏡検査より噴門部から胃体上部小早に耳介状の潰瘍性病変を認めた.内視鏡による生検のHE染色では円形中型の腫瘍細胞が充実性に増生しており悪性リンパ腫が疑われたが免疫組織学的検査ではkeratin陰性LCA陰性L-26陰性UCHL-1陰性で悪性リンパ腫は否定されカルチノイド腫瘍や小細胞癌などの上皮性腫瘍が鑑別にあがった、血液検査では腫瘍マーカーなどに異常を認めず術前診断は困難であった.手術は胃全摘術脾摘術D2郭清術Rour-en-Y法による再建術を行った.病変は食道胃接合部に拡がっていたため右横隔膜を切開し一部食道切除も行った.手術標本の組織学的検査でKeratin MLFI16染色陽性Chromoguranin A染’色陽性t LCA染色陰性L26染色陰性から小細胞癌ssmedINFαdylvOn(+)と診断した.術後の経過は良好であったが術後の腹部造影CTで肝転移が明瞭化してきたためTS-180mgを2週間投与し1週間休薬するという少量の抗がん剤投与を行った.2コース終了時の腹部CTでは著明な腫瘍の縮小を認めたがその後は術後吻合部狭窄などのためにADLが低下したため中断している. |
| 索引用語 |