| セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
|---|---|
| タイトル | P031 最近経験したAFP産生胃癌の3例 |
| 演者 | 香田正晴（鳥取大学医学部機能病態内科学） |
| 共同演者 | 松岡宏至（鳥取大学医学部機能病態内科学）, 大谷英之（鳥取大学医学部機能病態内科学）, 八杉晶子（鳥取大学医学部機能病態内科学）, 前田和範（鳥取大学医学部機能病態内科学）, 松本和也（鳥取大学医学部機能病態内科学）, 河口剛一郎（鳥取大学医学部機能病態内科学）, 原田賢一（鳥取大学医学部機能病態内科学）, 八島一夫（鳥取大学医学部機能病態内科学）, 村脇義和（鳥取大学医学部機能病態内科学） |
| 抄録 | AFP産生胃癌は全胃癌の2～9％であり比較的稀な組織型である．また増殖能が高く脈管侵襲が高度で肝転移の頻度も高い．今回我々はAFP産生胃癌の3例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する．【症例1】70歳男性．下腹部痛と腹部膨満感を認め近医受診し肝臓に多発する腫瘤を認め紹介受診．上部消化管内視鏡検査にて胃体下部に1型進行胃癌を認め多発性肝転移を有したstageIVとして当科入院． TS1120mgを2週1休で1クール行った後にCDDPと併用しさらにPaclitaxe1120mgのweekly投与にレジメを変更して加療を行ったが第64病日に永眠された．【症例2173歳男性．全身倦怠感食欲低下を認め近医受診し肝機能障害貧血及び肝腫瘤を認め紹介受診上部消化管内視鏡検査で国葬四部から胃体上部にかけての3型進行胃癌を認め多発性肝転移リンパ節転移を有したstagelVとして当科入院TSI 80mg／dayを2週1休で開始し7クール施行のちPaclitaxel 60mg／day（day18）を追加し加療を行ったが第248病日に永眠された．【症例3】74歳男性．食事時の嘔吐と腹痛を認め近医受診．頸部リンパ節腫脹と両側の水腎症を指摘され当院紹介受診播種性病変が考慮され上部消化管内視鏡検査施行された結果下部食道から胃噴門部にかけて内腔を占拠する内視鏡通過困難な腫瘤を認め頸部リンパ節転移腹膜播種を有したstageIVの進行胃癌として当科入院Paclitaxel 90mg／day（weekly）で開始したが骨髄抑制のため2クール後より60mgに減量投与としさらに病勢の進行によりTS140mgを2週1休に変更し加療を行ったが第157病日に永眠された．AFP産生胃癌の標準治療となる化学療法はなく今後予後改善のためのさらなる検討を要すと考える． |
| 索引用語 |